プロローグなのに主人公はすでに死んでいる
この作品は上海アリス幻樂団の二次創作です。
このような駄文を読もうとしていたたきありがとうございます。
読者の暇つぶしになればと思います。
…………お…ろ
うるさいな……もっと寝かせろよ。
………おきろ……
誰だよ……。いま、おれは死んだように寝たいんだよ。
……おきろ…
……起きろ!!
ドガッッッ!
「いってぇぇぇぇっっっっっ!!」
「……起きたか」
「この、誰だ!!」
「何を怒っている。貴様が起きないからだろう。さっきからわたしが起こしてやっているのに……」
ぶつぶつ…………というのが似合いそうなことをしているこの女はだれだ!ここはおれの部屋だぞ!なに不法侵入してんだ!
おれは、不法侵入者の姿をよく見る。そいつは金髪で長く、胸はでかめ。身長はおれと同じくらい。服装は白い衣だった。足が隠れるくらい長いが。女性らしいが不法侵入者に容赦はしない。ジンジンとまだ痛む頭をさすりながらも、おれは近くにおいてあったと思うケータイを……!!
…………ない。ないぞ!!
おのれ、侵入者め……。
「何をやっている。ここはおまえの部屋ではないぞ」
はあ?なにいってんだ。
そう思いながらもおれはまわりを見る。その目に写るのはどっかのマンションの汚い個室……とかではなく、白い部屋だった。
……どうやらおれは誘拐されてしまったようだ。
……なわけないか。おれを誘拐してもメリットなんかない。
自慢じゃないが実家はビンボーだ。金が欲しいなら他の人を誘拐するだろ。まあそれを踏まえても、おれのために金なんかださないだろうけどな。成績はいいと思われて無かったし、喧嘩もした。まあ、ようするにだめな子供?
親の期待を裏切ったてな。
……思考がそれたが、とにかく金なんかこない。
じゃあなんのためにおれここにいるんだ。
「貴様は神を信じるか」
いつのまにやら椅子にすわり机に両肘をつけ手を両手で握りその上に顎をのせて女の人は聞いてきた。どこにあったんだ、椅子とか。
チラリと視線を下にむけた。おれはベッドに寝かされてたっぽいな。
ちなみに全て白。
「神ねぇ。信じたことはないな。なんでこんなことを聞く?」
おれとしてはなんでこんなところに……。
ああ、そうか。神な、神。宗教の勧誘か。いやこれが誘拐と仮定すれば、無理矢理だな。うわー面倒。そこまでしてあなたのところは教徒を増やしたいか。
「わたしは神だといっておこう」
「うん、病院いこっか」
どうやら厨二病患者に誘拐されてたみたいだ。あれ?それだと病院行ってもなおんなくね?
「貴様の住んでいたところにこんな部屋があるのか?」
「あるんじゃね?」
探せば、つくればきっとあるさ。
おれは早く出たいがために目線だけ動かして出口を探す。……がどこを見ても出口らしきものが見当たらなかった。ドアノブさえも。白いから見えてないだけか?
この事に疑問を覚えていると厨二病患者が厨二発言をした。
「わたしは貴様の心がよめる」
あーそうですか。「あーそうですか、と考えたな」…………え?
「え、え?なに、本物?……いや偶然とおれは考える。うん、きっとそうだ」
「そうか、ならあともう一度やれば信じてもらえるかな?わたしが神だと」
「……信じてやろうじゃん」
おれの知っている限りじゃ相手の思っていることが完璧に分かるっていう技術はなかったはずだ。
……さていくぞ。
ここはどこですか?
「ここはどこですか、か」
マジかぁぁぁぁぁ!!本当に神!?…………でも実感わかないな。これすれば神っていうのがないし。
「質問に答えよう。ここは貴様と話すためにもうけた場だ。それと、貴様もすわれ。ほら」
といって椅子がでてきた。こう、ぱって。いつの間にか出てきたともいえる。……白い椅子が。
なんで白ばっかなのかね……。と思いながらもおれは椅子に座る。
……こいつは本物かもな。一瞬で椅子が出現するんだからな。座りごごちいいし。
「で、神様とやら。おれをここに拉致った理由を聞いても?」
「うむ。正確には拉致ではない」
へえ?いつの間にか見知らぬ部屋なのに?拉致以外になにがあると
「貴様を殺したから魂だけ持ってきたのだ」
は?拉致じゃなくて死?…………まって、いまこのひと こ ろ し た といったよね。神だからって人生終わりにしてんじゃねえぞ?
……とは、思ってみるものの、味のある人生でもなかったな。だが……
「なんで殺した」
理由ぐらいは聞いてもいいよな。……自堕落な人生をおくっていたからとか言うんだろうが。
「実はわたしの他にも神がいるのだ。それで、この時期はちょうど神がしびれをきらす時期なのでな、つまらないから魂を持ってきてこっそり転生転移させてやろう、てみんないうんだ。まあ、それにわたしものっかったてわけだ」
神の暇潰しで殺されたってよ。なーにーそーれー。まるで殺したいから殺すーとかいう殺人魔ではないか。なんて理不尽な。
だが、転生か……。どうでもいいんだが。正直いうと、おれは大変めんどくさがりやで、こんなつまらない人生をもう一度とか……死ねる。
「大丈夫だ。つぎは妖生だからな」
「妖生?なんだそりゃ」
「妖怪は知っているだろう」
「ああ」
まさか
「妖怪として生きろ」
なーにーそーれー。
おいおいおい、おれあんなバケモノの姿でいたくないぞ。地獄じゃねえか。せめて人にしてくれ。
「大丈夫だ。人の姿で妖怪だからな」
「そうか……。でも、そんな妖怪聞いたことないぞ。化けるとかならあるんだろうが、それも結局狸とかだし。 ………まさかつくるのか?」
「そのまさかだ」
へー。まあ、神らしいし可能なんだろう。
「それとな、転生させる世界はあるゲームの世界だ」
「ふーん、そう」
……なら期待できそうだ。ゲームならバトルとかあるだろ。まあ、どうなるかはそっちに行ってから考えればいい。
……まてよ
「記憶はどうなる」
転生したところで記憶がなかったらここでのやり取りの意味がなくなるぞ。まあ、なくなるからこそ
「記憶は持ち込みだ」
ってなる。じゃないと意味ないしな。暇潰しに持ってきたということは拒否件はなしだろうし。
……そういやぁ
「こっそり転生じゃなかったのか?」
「わたしはこうしたかった。それと他にもやりたいことがある」
「そうですか」
そういうのもいるってことで。……それとやりたいことか……あとで聞けばいいか。
「じつは、転生者は他にもいてだな、彼等には神のことは黙っていてほしいのだが……こちらで魂に鍵をかけよう」
「魂に鍵?」
「うむ。ようするに我々、神については教えられんし、知られなくなっている」
あっそう。だが、そんなのはどうでもいい。
「やりたいことって?」
「ほかの神がいっていたんだが、いわく相手の要望をきいてそれどおりに体をつくってやるのが昔はやったらしい」
つまりはおまえどんな体ほしい?か……。
そうだな。……ひとつ、ふたつ、みっつかな。
「みっつあるんだが?」
「問題ない」
「なら遠慮なく……。
病気にかからない、暑い寒いが平気、食事しなくても自分の健康が維持される。ってとこか」
まず、病気にかからないってことはどれだけねていおうと体調はなにも変わらず、暑い寒いが平気なら四季の変化に苦しむことはなく、食事の必要がないならあごを動かさなくてもよいのだ!
「……それたけか?」
「ああ、あとトイレに行かなくても食事は全て体の中で分解、吸収できるように」
みっつじゃなくてよっつだったな。トイレも面倒だ。
神はため息をついて呆れた顔でこちらをみてくる。いったいおれがなにをしたというんだ。
「それだけか?」
おれは首を縦にふる。
「あとは好きにしていいか?」
「変なのはよしてくれよ」
あるいっていの条件下で変化するとかは、やめてほしい。
さてと、おれは椅子から降りてベッドでよこになる。ふとんもかぶる。もう話もないだろうし寝ていいよな。いや、寝る。おれって寝ているときに無理矢理起こされたんだからな。バチはあたらないはずだ。
神はため息をはいた。
寝ている少年をみる。
実際少年というが、魂と会話するために、持ってきた魂から生前の姿をうつしだし、意識を固定させただけなので事実は魂だ。
神は困っていた。
いつも通りだとハーレムをつくるだの、魔力を超一杯にしてくれとゆってくるが、この魂は力をもとめずただニートになりたいといってきたのだ。
魂というのはその人間の本質、本能であって、自分の願いを率直にいうのだが……一体何があったらこんな考えをする人間がいるのか。神個人としては、いつも通り願いを聞いて、ひねくれた方向で叶える、というのが常だったのだが、この魂はどうも違う。いままでのとふいんきが、考え方がちがう。
実は、今までこの神は部屋にこもってパソコン、アニメばっかの人を殺していたのだが、今回はただパソコンに向かってニュースを見ていて、ちょうどこの瞬間、無情にもこの神に殺されたのだ。
アニメとニュース。考え方が違うのは当たり前である。それでも引き込もりの考えを持つのはどうかと思うが。
「……………」
今この部屋には寝息しかない。
こいつ本当に寝たのだな………。
神はつくりだしたふかふかの椅子に寄りかかり、目をつぶって考えた。
こいつは今までの奴等と違う。ちゃんと願いを叶えてやっても良いかな。体のスペックも上げてやろう。ちょとやそっとじゃ死なないような体にしてやろう。いや、しかしこいつはそんなことを望まないだろうな。付かず離れずがいい。
「貴様は楽しめそうだ」
この神は暇だった。実はこの神はほかの神と関係が言いとはいえず、最近始めた持ってきた魂と話すというのをやっていたが、いかんせん持ってくる魂が悪すぎた。その結果、世界を何個も作りまた他の神に冷たい目で見られていた。この神は力だけはあった。
今回の世界は他の神と協力して作ったので他の転生者についてはなんともいえないが……きっと大丈夫だろう。こいつならうまくやっていける。
神は目をスゥゥゥ……と開き、立った後椅子と机を消した。その後、寝ている彼の近くに来た後、何か……よく聞き取れないが、何かを唱えた。すると、少年……否、魂は消えた。転生したのだ。
「珍しくも要望通り、変えるところは変えてやった。容姿も更によくしてやった」
その呟きは本人以外に聞いた者はいなかった。
おれは目を開いた。視界に写ったのは
「青い……空ぁ?」
ここはあのしろーい部屋じゃないのか。あの神部屋の色を変えたのか。すごいリアルなんだが。
とりあえず体を起こす。
……あれ?おれの体がないぞ?すげー子供っぽい体があるが……。
それは置いといてまわりは………森か?もはや部屋ですらないじゃん。椅子に机もないし。ベッドもないぞ。おれは地面で寝てたのか。
とりあえず神を呼ぶ。
「おーい!神さまぁー!」
…………
…………
いない?
おれはもう一度呼ぶが……やはりいない。なら、もう転生したのか。そっか、ははははは。
おれは自分の姿をよく見る。白い手。それにちっちゃい。髪は首のちょっと下ぐらしまであって、さらさら。いろは青。服も青色で、目線は低い。そして声は高い。…………まるて女の子。
待とう、まだある。胸はないから男の娘という線もある。
やはり決めては……!!
………………おれは今、近くにあった木に寄りかかって座っている。男の象徴?んなもん無かったよ。おれは女の子だ。わーお。
別に性転換してもいいけどさあ、なんかね。……まあいいか。
おれはいままで恋愛なんかしたことないし、自分の性別なんか気にしたこと無かったな。
まあ、あの神がちゃんとしてくれたなら問題はない。
とりあえず、どうすっかな。
一 寝る
二 探索
三 叫ぶ
のどれかだな。
どうするかね……。




