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マブイ犬外伝 第1話: シロの浄化日記

長編更新の合間に、息抜きでシロ視点の短編を書いてみました!

人間の熱いバトルを、犬の目線でコミカルに描いてみたよ。

シロの浄化能力が誠を支えてる日常、癒されたら嬉しいです。

本編『からくり競艇』も引き続き更新中!

ワン。

今日も朝だワン。

誠の匂いが部屋に満ちてる。

少し弱い匂いだけど、好きだワン。

クンクン……あ、今日もちょっとキラキラしてる。

マブイが少しだけ輝いてる匂い。

でも、夜中にまた一人で悩んでたみたい。

人間って、なんでそんなに難しい顔するんだろうワン。

誠は19歳。

まだまだ子犬みたいな歳なのに、

「持たざる者」って言われて、みんなに負けそうになる。

コアマブイ1,000。

他のレーサーたちは数万とか、もっとすごい匂いしてるのに。

誠の匂いは、ほんとに小さい。

でも、

その小さい匂いが、

一番キラキラする瞬間があるワン。

朝ごはん。

誠はいつも僕の前にご飯を置いてくれる。

「シロ、今日も練習がんばるぞ」

って頭を撫でてくれる。

ワン! 撫でられるの好き。

尻尾が勝手にブンブン動く。

誠の指から、マブイの匂いが少し移る。

弱いけど、温かい。

僕はその匂いを浄化する。

クンクン……ふう。

雑念の黒い煙みたいなのが、僕の鼻から吸い取られて、

ふわっと消える。

誠の顔が少しだけ明るくなる。

よしよし、今日も浄化完了ワン!

朝の練習場へ。

誠は39号機に乗り込む。

チルト3.5。

人間たちは「自殺行為」って言うけど、

誠は「これしかない」って顔でやる。

スカイ・ハイ。

空を飛ぶみたいなターン。

僕はその横で待ってる。

クンクン……マブイの匂いが強くなる。

誠の魂が、

キラキラキラキラ!

って輝き始める。

でも、同時に黒い煙がモクモク。

疲れとか、怖さとか、負けたくない気持ちが混ざって、

マブイが乱れてる。

ワン!

僕が走り寄って、誠の足元に鼻をくっつける。

ふうーっ。

浄化開始。

黒い煙が僕の中に吸い込まれて、

ふわっと消える。

誠のマブイが、またクリアになる。

「シロ、ありがとうな」

って誠が笑う。

ワン! もっと撫でてほしいワン!

練習中、

他のレーサーが来る。

瓜生俊樹。

マブイ0の匂いがしない人。

でも、いい匂いするワン。

寡黙だけど、優しい。

俊樹の足元には、パスタがいる。

パグのパスタ。

クンクン……パスタの匂い、面白い。

パスタは僕を見て、

「ワン!」

って吠える。

僕も「ワン!」

って返す。

人間には聞こえない会話。

「今日も誠、がんばってるね」

「うん、俊樹もちゃっかり勝ちそう」

って感じ。

犬同士の絆、いいよねワン。

午後。

誠は一人で39号機を調整してる。

ペラを削ったり、角度を変えたり。

僕は横で寝そべって見守る。

クンクン……誠のマブイがまた乱れ始めた。

「俺のマブイじゃ、女王には勝てないのかな……」

って小さな声。

黒い煙がモクモク。

ワン!

僕が誠の膝に顔を乗せる。

ふうーっ。

浄化。

誠の匂いが、またキラキラに戻る。

「シロ……お前がいなかったら、俺、もう諦めてたかもな」

って誠が頭を撫でてくれる。

尻尾がブンブン。

ワン! 僕はずっと一緒にいるよ。

夜。

誠はベッドで寝てる。

僕は誠の足元で丸くなる。

クンクン……誠の寝息。

マブイの匂いが穏やか。

でも、時々小さな黒い煙が漂う。

夢の中で、負ける夢を見てるみたい。

ふうーっ。

僕が浄化する。

黒い煙が消えて、誠の寝顔が少し笑う。

よしよし、今日も浄化完了ワン。

明日も、

誠はレースに行く。

スカイ・ハイで空を飛ぶ。

マブイ1,000の持たざる者。

でも、僕がいる。

僕の浄化で、誠の魂はいつもクリア。

だから、誠は勝てる。

ワン!

誠、がんばれ。

僕はずっとそばにいるよ。

クンクン……誠の匂い、今日も好きだワン。

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