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バンド内恋愛はダメだと一般的に言われていますが  作者: ねくら
第1章

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レコーディング②

僕らは本当によく飲み会をする。

今日のレコーディング後も例外ではない。

いつもと違うのは、ゲストのマキちゃんがいることだ。


「「「「「かんぱーい!」」」」」


「いやーすみません、お邪魔しちゃって!」


マキちゃんは謙虚だ。

むしろ本日の主役?なのに。


「今日は手伝ってくれて本当にありがとう…ここは私たちがご馳走するから…」


ほのちゃんに続いて、僕らも次々と感謝の意を述べた。


「そんな…本当に大したことしてないですよ。私も楽しかったですし!でも、お言葉に甘えて、ご馳走になっちゃいます!」


そこからしばらくは、レコーディングや曲の話が続いた。

しかし、どんどんと話は脱線していき、マキちゃんがとある質問を僕にしてきた。


「ビジンさんは彼女いないんですか?」


一瞬、ほんの一瞬だが、場の空気が凍った。

僕はそれを察知して、いち早く答えた。


「いや、いない!いないよ!」


「え~そうなんですね!いそうなのに~」


「いや~この歳で定職についてないとなかなかね…」


「でも周りもバンドに理解ある人多そうじゃないですか?例えばほら、メンバーの皆さんとか!」


マキちゃんは冗談のつもりで言っているんだろう。

おそらく、メンバーのツッコミ待ちだ。


誰も何も言わない。


「え…あれ?なんかマズイこと言っちゃいました…?」


マキちゃんが空気を察した。

これは…どう誤魔化せば…


「今ね、私達、ビジンからのアプローチ待ちなの」


既に出来上がっている菜奈さんがブッコんだ。


「え…!なんですかそれ!聞かせて下さい!」


マキちゃん…面白がってるな…?


すると菜奈さんとあっちゃんがこれまでの経緯を語り始めた。

マキちゃんはとても真剣に聞いていた。


「え…待ってください!じゃあ…ほのも…ビジンさんのこと…?」


マキちゃんもちょっと酔っぱらっているのか、あろうことかほのちゃんにキラーパスを繰り出した。


ほのちゃんはしばらく固まってから、ゆっくりと話し始めた。


「えっと…私は…」


全員がほのちゃんを見る。


「先輩を…他の人に…取られるのは…嫌です…」


マキちゃんは驚きを隠せていない。


「そ、そっか…!ご、ごめん。あんまりこういう場で聞くべきじゃなかったね!」


再び、しばらくの沈黙が流れた。

飲み会は続く。


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