告白②
僕の『告白』から始まったスタジオ練習が終わり、今日はまっすぐ帰った…はずだった。
なんと、いつも通り居酒屋にて反省会が開催されていた。
「…」
どんなテンションで居れば良いか分からなかった。
「ふっ…」
菜奈さんが吹き出した。
そして、続けた。
「なんて顔してるのよ…私達、ビジンからの『告白』、一応は受け取ったんだから。ひとまずは飲みましょう?」
菜奈さん…
「そ、そうですよ先輩…」
「私も辛気臭いのは嫌だよ!」
ほのちゃん…あっちゃん…
「皆さん…あ、ありがとうございます!」
僕は何でか泣きそうだったが、必死で堪えた。
「むしろ今日は飲んでもらわなきゃ困るわよ?」
菜奈さん?
「そうですね…先輩…」
「いっぱい飲んでね!」
ほのちゃん?あっちゃん?
あれ?やっぱりみんな怒ってる?
僕は、一通り『愛のある可愛がり』を受けた。
これは…耐えなければ…そう思いながら踏ん張った。
そして『ひと段落』した所で、話題は次の活動へと移った。
僕は『わけあって』机に突っ伏しながら聞いていた。
「次の活動どうしようね~?」
あっちゃんは満足そうな声で言った。
菜奈さんも同意している。
すると、ほのちゃんが、待ってましたと言わんばかりに答える。
「次…なんですけど、まずはいくつかライブに出て…最終的にはフェスを目指したいなと…」
「「「フェス!?」」」
僕は飛び起き、菜奈さんとあっちゃんと一緒に驚いた。
それは本日2つ目、今度はほのちゃんからの、衝撃の『告白』だった。
「そうです…フェスに出れればいいな…と思ってます…」
「フェ、フェスなんてそんな簡単に出れないでしょ?」
僕は当然の疑問を投げかけた。
すると、答えは菜奈さんから返ってきた。
「いえ…もしかしてほのちゃん…オーディションステージのことを言ってるの?」
「そ、そうです…」
なるほど。
音源を提出し、投票で選ばれたバンドが大型フェスの小さなステージに出演できる、というあれか…それなら…
「チャンスはあるかも…?」
僕は思わず口にしていた。
すると、あっちゃんが続けた。
「つまり、いくつかライブに出演して経験を積みつつ、オーディションステージに応募ってことね!」
「そうです…応募は来年の春ごろにありますので…それまでに音源を録れればな…と」
なるほど。今は12月。
それなら実現可能な目標かもしれない。
菜奈さんは言った。
「じゃあ、決まりね!まずは、ライブに出れるだけで出つつ、春までに音源を準備しましょう!」




