24/53
ライブ後④
翌朝、僕はベッドの上で目が覚めた。
そうだ、菜奈さんには悪いけど、布団の上で寝てもらったんだった。
そうして起きようとすると異様に良い匂いがした。
お約束の様に、菜奈さんは隣で寝ていた。
「うおっ!!」
僕は思わず声を出す。
菜奈さんはこちらをじっと見つめていた。
「おはよう」
「お、おはようございます…」
「ねえ、昨日何もしてないよね?私、布団で寝てたんだけど」
僕はお酒を飲んでも記憶は無くさない。
自信を持って答えた。
「何もしてないです」
「そっか…」
菜奈さんは少し残念そうだった。
「でも、覚えてないのももったいないし、良しとするか」
菜奈さんはいたずらな笑顔を浮かべながら言ったのだった。
その後、二人で朝ごはんを食べ、菜奈さんは帰っていった。
とにかく乗り切った。
よく我慢したと自分を褒めながら、ふとスマホに目を移した。
そこにはほのちゃんからのメッセージが届いていた。
バンドメンバー宛だ。
ほの「今度4人でどこか遊びに行きませんか?」




