40.【白蟻(termite)】
「私は法学部を出たのに、『方角違い』の地質学を研究している変わり者だが、あんたも変わっている。神から授けられた能力。普通は自らの私利私欲に使うものだ。では、この次元、この国『素の国』もリレーション・リペアして貰おうか。」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『素の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは、ある大学の教授の部屋。
「もう手遅れかも知れんなあ。」教授は呟いた。
「何がです?白石真教授。」
教授は振り返り、驚いた。
俺は、南極ぼけを封じて、全てを話した。
「私は法学部を出たのに、『方角違い』の地質学を研究している変わり者だが、あんたも変わっている。神から授けられた能力。普通は自らの私利私欲に使うものだ。では、この次元、この国『素の国』もリレーション・リペアして貰おうか。」
「リレーション・リペアって何です?」
「君は、各次元で何らかの『殺し』をした、と語ったが、実は困っている臣民の為に『リビジョン・オブ・ヒストリイ』、即ち、『歴史の修正』を行っている。結果、臣民の人生における関係修復をしている。けなしてないよ、褒めている。君は、誰かの『殺してくれ』という声に導かれてと表現しているが、君の行いで皆が君に感謝しているのなら、実は『助けてくれ』という声に導かれている。で、今回は私だ。」
「はあ。学問的に解析されるとは思わんかったなあ。」
「この地図を見たまえ。メガソーラーの設置、減反による余った土地の転売、未開発の土地。隣国鼻の国の手に染まっていない部分が緑の部分だ。」
「あまりないですね。緑の部分。青いのは?」
「既に人間が居住または使用している土地だ。本来は、山や池や湖を除いて青か緑でなきゃいけないんだ。そして、法律。憲法自体が欠陥品ではあるが、『習慣』で法を捻じ曲げられている。君が見て来た世界でも、『外国人優遇政策』が実質的に進められ、『外国人』という名の下に『隣国人』が台頭していた。司法関係、行政立法関係、つまり、民主主義の根幹に『隣国人』が入り込んでいる。どの次元でも、『がんの第四ステージ』になって臣民が騒ぎ出した。それだけ、『白蟻』の侵略が時間をかけ侵攻して行ったということだ。どうする、正義の味方?この次元でも、キーマンは国のトップで、トリガーを握っている。」
「ううむ。」
「人々を苦しめている税金、年金は、遙か半世紀前から仕組まれている。隣国は、それを上手く利用したに過ぎない、とも言える。最近掴んだ情報によると、投票率もまやかしのデータらしい。」
「まやかし?」「実際は90%以上の臣民が投票に行っているにも拘わらず、前回よりも何ポイントアップした、と報道している。」
まるで、夏休み終了間際の子供だ。僅かな期間で『夏休みの宿題』をこなすのは困難だ。
付け焼き刃になるかも知れない、と思いながら、俺は、臣民に影響を及ぼすような不当な土地売買を調べ上げた。この次元でも持てはやされ始めたAIを助手にして。
70%は、明らかに『戦略的転売』だった。
白紙撤回させた。
メガソーラーは、故意に事故を起こして中止させた。
そして、国のトップを隣国には行かせなかった。
「乙姫様」が待ち受けているからだ。
最後に、数年前にタイムリープした。
流行病は、『流行らなかった』。
今も、流行病の時に奔走した、国のトップは健在だ。
時間軸を跳び、研究室に行った。
大学の白石教授の部屋だ。
違う教授の部屋になっていた。
当然だった。
俺は、また、どこかへ跳ぶ。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
歴史を作り変える、『殺し屋』だ。
―完―
「君は、各次元で何らかの『殺し』をした、と語ったが、実は困っている臣民の為に『リビジョン・オブ・ヒストリイ』、即ち、『歴史の修正』を行っている。結果、臣民の人生における関係修復をしている。けなしてないよ、褒めている。君は、誰かの『殺してくれ』という声に導かれてと表現しているが、君の行いで皆が君に感謝しているのなら、実は『助けてくれ』という声に導かれている。で、今回は私だ。」
「はあ。学問的に解析されるとは思わんかったなあ。」




