表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/77

16.【裸の王様(The Emperor's New Clothes)】

跳んで来たのは、刑務所。拘置所ではない。

私の部屋には、もう1人いた。

「誰ですか?」


 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ここは、『的の国』。

 俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。


 俺には聞こえる。殺してくれ、と。

 どこの次元でも聞こえている。


 跳んで来たのは、刑務所。拘置所ではない。

 私の部屋には、もう1人いた。

「誰ですか?」

「私は、大曲と言います。不思議なデモを見ていたら、ここに放り込まれました。デモをしていた連中が捕まったので、同類だと思われたのかも知れない。」

「可哀想に。私は、宮前と言います。私と違って巻き添えだ。私は、ビールスの秘密を暴いて、『国家反逆罪』だと言われて・・・死刑の予定だそうで・・・。」


 俺は、言い終わらない内に、時間と場所を移動した。

 やはり、この次元でも同じ様なことが起きていた。

 1ヶ月前、『徒の国』は、侵略者那珂町国に乗っ取られていた。

 当時の内郭惣利大臣は、仲間遅刻と500兆円で貿易が成立したと自慢した。

 まだ、本格的に那珂町国軍隊は侵攻していなかった。

 だが、政治に無関心だった若者が遂に立ち上がった。

 国の「自警隊」は、北と南の防衛戦で手一杯だ。


 俺が出逢ったのは、相撲取りの着ぐるみを着た若者達だった。

 暑い季節の筈だが、彼らは構わなかった。


 俺は、宮前教授の説明の後、俺の正体を明かした。

「今更、どうしようもないよ、大曲さん。『軒下を貸して母屋を取られる』、そんな格言、聞いたこと無いですか?『軒下を貸す』前で無いと・・・。」


「やってみます。」

 俺は、教授にその頃のことを教えて貰って時間軸と場所を移動した。


 1972年。この『徒の国』でも、半世紀以上前だ。

 俺は、那珂町国の代表者の頭の中から『レンタル熊』の記憶を消した。


 元の時間軸に戻って来た。

『徒の国』から『レンタル熊』は消えていた。

 宮前教授もいなかった。


 宣告諸島に行ってみた。

 日本の国旗が立ち、漁村と資源開発会社の重機があった。

 裸夫に行ってみた。

 新幹線が通っていた。


 空から俯瞰してみた。

 空パネルは、あまり無かった。


 デモをする人々が見えた。

 何もかも理想通り、になるとは限らない。


『徒の国』と那珂町国人が、、酔っ払って道路に寝ていた。


 長居しすぎたかな?


 俺は、次の世界に跳んだ。


 俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。


 ―完―


宣告諸島に行ってみた。

日本の国旗が立ち、漁村と資源開発会社の重機があった。

裸夫に行ってみた。

新幹線が通っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ