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不幸戦隊 アンラッキー7

作者: ゆる弥

 今日は燃えるゴミの日。

 いつもの様にゴミ置き場にゴミを出す。


 今日はやけにカラスが多いなぁ。

 カァカァうるさ過ぎる。


 不気味に思い早歩きで駅まで向かう。

 その時は突然訪れた。


「うわっ!」


 足が滑り、身体が宙に投げ出された。

 頭と背中から落ちて強打する。


「いってぇぇ」


 頭と背中をさすっていると。

 突如、カラフルな人達が現れた。

 なんだ? 突然?


「君をアンラッキーイエローに任命する!」


「はぁ? 誰ですか?」


 誰かと問いかけると、何故か綺麗に二列で交互に並んだ。


「あぁ! 鼻血が白シャツに付くなんて! 不幸だ! アンラッキーレッド!」


 それちょっとやだね。


「どうやったら血行がよくなるんだ! 顔色が悪くて不幸だ! アンラッキーブルー!」


 肉食え。


「ぼく、お肉好きじゃないのに野菜アレルギー! なんて不幸だ! アンラッキーグリーン!」


 肉食え肉。


「どうせ、俺なんて……暗いことしか考えれれない。暗い人間なんだ。なんて不幸だ! アンラッキーブラック!」


 精神科。


「えっ!? 見たの!? 見えたのね!? パンツ見られた! なんて不幸な私! アンラッキーピンク!」


 ズボンはけ。


「なんで色つきのものが入ってるの!? 全部白だと思ったから漂白しちゃった! なんて不幸なの! アンラッキーホワイト!」


 ウッカリさん。


 すると、レッドの人が指を指している。

 そこに行けということか?

 立ってみる。


 喋れとジェスチャーで指示される。

 えぇー!? さっきみたいなの喋れって!?

 えぇーっと。


「なんでこんな所にバナナの皮があるんだよ! しかも踏んで転ぶなんて、なんて不幸なんだ! アンラッキーイエロー!」


 ちょっとノリで出来てしまった自分が少し恥ずかしい。

 皆は覆面被ってるからいいよね。

 ずるいなぁ。


 しかもこれ、道端でやってるんだよ?

 どんな辱めだよ。


「分かってるじゃないか! そういう事だ!」


 急に皆が構えだしたので一緒になって構える。


「我ら! 不幸戦隊! アンラッキー7!」


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