6.魔導書3
本日二度目の投稿です。
セシリアはジェイラスと結婚して、フェアクロフ公爵夫人になったのよ。ふたりの娘がリディアね。
そして、前作の第二王子ことエドワードは元フェアクロフ公爵令嬢のアレクシアと結婚してエヴァレット公爵となったのよ。その娘がフェリシアね。
我らが筋骨隆々のエリオットはブレンダちゃんと結婚して、エリオット・コフィ伯爵となったの。ブレンダちゃん、ひとり娘だったからね。婿入りしたのよ。お陰で伯爵家の当主となれたの。しかもコフィ家は裕福なのよ。逆玉ってやつね。息子がひとりいて、ゆくゆくは騎士団に入団するわ。
三組のカップルはラブラブよ。しかも美男美女で家柄も良いのよね。
そのうちのエヴァレット公爵家の令嬢フェリシアが続編のヒロインなんだけれど、後々に公爵家の養子になるルーファスとコフィ伯爵家の子息も攻略対象者なの。
ルーファスはね、フェアクロフ公爵令嬢のリディアが甘やかされてちょっと、大分、アレな感じになっちゃったから、それを支えるために養子にされたの。優秀すぎたから自分の地位を脅かされることを嫌ったリディアがひどいいじめをするのよ。やられっぱなしだったルーファスはフェリシアに出会って初めて自分の人生を歩みたいと願ったのよね。それで復讐を始めるのよ。
コフィ伯爵子息も抱えているものがあって、それをヒロイン・フェリシアといっしょに乗り超えて行くの。
とにかく、続編でもちょいちょい出て来る前作の攻略対象者四人が格好良くて!
前作の王太子が国王に即位して、それを補佐するのがギルバートやジェイラス、エドワードなのよ。エリオットは若くして騎士団団長になっているのよ!
前作ファンも大満足よ! 成長したイケオジに、そっちを攻略したいって声が殺到したわ! いやあね、不倫になっちゃうじゃない。許されない恋よ。
え? 六人じゃなかったのかって? 裏切りモノのハロルドや生活力のない前作ヒロインちゃんの幼馴染なんざ、眼中にないのよ!
アタシね、ほら、セシリアに助言していたことがあるじゃない?
それによってどうだったああだったと報告してくれるのが楽しかったのよね。成功したときの嬉しそうな様子を見ると自分も浮き浮きしたわ。
本に転生したからさ。前の生での自由に動けた記憶があるのも大きいわね。
セシリアはできなかったこと、苦手だったことを、生きるために頑張ったわ。諦めなかったのは自分だけではなく、家族の命もかかっていたからよ。
オンナのコには重荷よねえ。でも、セシリアは見事やり遂げたのよ!
その変化をやきもきしながら眺めていたアタシにとってはそのセシリアとジェイラスの娘ちゃんに助言することになるなんて、なんだか感慨深いわ。
イイ助言なんてね、聞いた本人がそれを活用してナンボよ! 自分の気に入った部分だけピックアップしてやったつもりになっても、ぜーんぜんダメなのよ!
セシリアは苦手な社交、しかも見るのも苦痛なヒロインちゃんの情報を集めることまでやったわ。
アドバイスの仕方もね、重要なのよ。聞きづらいのは当然ダメよ。すんなり聞いてもらえるものをしなくちゃ!
物言いって大切なのよ。威厳があるのと過剰な上から目線って全くベツモノだからね。
それと、良い所はどんどん褒めること! 褒めるだけで終わらず、改善点を挙げること。褒めて終わったら、アドバイスにならないじゃない。
ギルバートなんかは褒めるだけなら、なにか目的があるって言っていたわ。相手がしてほしいことや欲しいものがあるんじゃないかって。ひねくれているわね。腹黒の考え方ってカンジ。
でもさ、当たっているのよね。褒めて相手の気持ちをよくするって、相手を労ったり讃えることで好意を伝える意図があるのよね。
だいたいさあ、好意を伝えないで関係を維持するのって、ビジネス上のものくらいじゃない?
家族だって人間同士の結びつきよ。相手の良いトコロを認めています、って伝えるのって重要よね。相手のことを尊重していますってコトを伝えているんだもの。
言わなくてもわかるって、そりゃどんなエスパーだってのよ。自分は言われなくてもいいかもしれないけれど、相手はそうじゃないのよ。まあ、そういうことを言うヤツに限って、自分は言われたいってんだけどね。
今作は学院恋愛モノなんだけれど、裏には戦争を食い止められるか?!っていう壮大なテーマがあるのよ。
そこに聖獣が絡んでくるんだけれど、あくまで、ゲームがスタートしてしばらくしてから登場するのよね。つか、なんでリディア、早々に聖獣と会っているの?
でもって、聖獣ってそれぞれの攻略対象者によって変わって来るのよね。確かに、ルーファスルートでは有角の犬だったわよ。
でも、それがもう出てきちゃったの? しかも、ヒロインちゃんじゃなくてリディアに懐いちゃったのね。
ううん、どうなるのかしら。
前作の結末を大分変えちゃったから、ゲームの設定が変わってきているわね。どんなシナリオになるのかしら。
どんなでも、アタシ、負けない!
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