表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/26

10.魔導書5

本日二度目の投稿です。

 

 聖獣は聖獣を呼ぶ。

 まさか、そんなことがあるなんてね!

 しかも、ヒロインちゃんがなし得なかったことを、ライバル令嬢のリディアがやっちゃうなんてね!


 コフィ伯爵家はすばらしい馬を持っているんだけれど、エリオット(※コフィ伯爵)の趣味でどんどん増えたみたいなの。

 んでもって、それをお披露目したガーデンパーティで、その馬の中に聖獣が一頭紛れていたらしいのよね。

 またこのパターン?!


 しかもさ、馬の方がリディアから離れなかったらしいのよね。あれかしらね、リディアに染みついているほかの聖獣(ガジ)の匂いを感じ取ったのかしらね。


 今回はフェアクロフ公爵家の敷地外の上、目撃者多数じゃない?

 もうね、隠し通せないわよ。

 一頭でも国の存続がかかっちゃうようなトンデモナイ代物なのよ。

 いるところにはいるのねえ。


 聖獣ってさ、神聖な存在なのよね。

 んでもって、ゲームでは攻略対象者のルートに入ることによって対応する聖獣と仲良くなるっていうシステムなのよ。逆に言えば、どれだけ攻略対象者の好感度を上げても、聖獣と仲良くなれなかったら、カップルにはなれないのよね。

 だから、せっせと攻略対象者だけでなく、聖獣とも仲良くなるわよね。

 そうしたら————。


 ともあれ、それもこれも、学院に入学してからの話なのにね。

 ちなみに、有角の犬の聖獣はフェアクロフ公爵家のルーファスルートで出会えるわ。

 有翼の馬の聖獣はコフィ伯爵家のジョシュア。

 あとはね、ヒョウの聖獣が王太子で黒鶏の聖獣が第二王子で、ほかに留学生もいるんだけれど、まあ、それは出会ってからでいいわ。


 それでね、リディアは面識のある攻略対象者に適応する聖獣全部に懐かれちゃったのよね。

 なんかさ、王宮の園遊会の帰りに猫の子を拾ったそうなのよ。弱っていたからなんとか助けようと思って連れて帰ったんですって。元気になったら貰い手を探そうとしたらしいわ。そうしたらね、すでにいる犬と馬(聖獣)が面倒を見てくれて、元気になったのよ。で、その仔猫ちゃんは聖獣だったんですって。


 なによそれ?!

 そんなにほいほい聖獣なんてものを拾ってくるんじゃないわよ!

 一頭でも国の存亡がかかるんじゃなかったの?


 まあ、ちょっと想像してみてちょうだい。

 この世界は物質的なことは国を始めとする為政者が、精神的なことは神や精霊、聖獣が支えているのよ。神殿はその精神的なこと諸々を管理統括するの。

 そうねえ、聖獣っていわば、核兵器並みの威力を持つのよ。精神的な分野ではね。そりゃあ、各国が色めき立つわよ。

 そろそろ、ジェイラスもギルバートも止められないわよ。

 セシリアも心配していたわ。


 ああん、もう、アタシ、すっかりルーファスと仲良くしたらなんとかなると思っていたわ。予想外も良いところよ! どんな変化球なのよ!


 有角の犬はね、弱っていたから身を縮めて子犬になることで省エネを図っていたの。んでもって、子犬を出産したばかりの母犬で暖を取っていたのよ。そこをリディアが保護したってワケ。そりゃあ、恩を感じまくりよ。本来はこれ、もっと先のエピソードだし、保護するのはリディアじゃなくてヒロインちゃんなんだけれどね。


 有翼の馬はね、寂しがり屋なのよ。だから、同じような姿の馬が集まっているところに紛れていたの。きっとそれで、同じ聖獣の匂いをぷんぷんさせているリディアから離れなかったのね。その甲斐あって、公爵家ですでに保護されていた聖獣といっしょに暮らすことができるようになったの。


 子猫みたいなヒョウはね、ギルバート情報によれば、王女サマが王太子の飼い猫だと勘違いしていじめたのよ。逃げ出したところを、リディアが手当てしてやって貰い手を探そうとしていたのよね。そのまま公爵家にいついたのは、スイーツ目当てじゃないかしら。


 しかもさ、リディアったら、もう一頭というか一羽、押し付けられちゃっているのよ。なんなのよ。ねえ?


 ちなみに、各国間の問題はどうなっているのかが気になるところよね。

 リディアからセシリアを通してあの腹黒に聞いてもらったのよ。

 ホラ、いとしのオネエサマに「リディアが心配しておりますのよ」って言ってもらったらさあ、すっ飛んでくるんじゃないかって読みは大当たりだったわ。


 しっかし、アイツ、姻戚になったとはいえ、公爵家でよくアタシに触れられたものね。アタシ、奥まった部屋にひっそりと安置されているのよ。リディアはちゃあんと陰干ししてくれているからね。怖いからね、紙魚しみ。それに紙魚だけじゃないのよ。コナチャタケ(本しらみ)とかもできちゃうのよ。こいつは本の紙は食べないんだけれど————って、まあいいわ。


 セシリアもリディアも公爵家でそれなりの裁量権ってものを持たされているの。大切に大事にされているからね。でも、それをギルバート(部外者)が使えるってのがコワいところよ! 

 お陰で王女サマのこととかも色々教えてもらえたけれどさ。なんかね、ギルバート、もしかしたら、王女サマにコナかけられたんじゃない? 

 いや、オネエのカンだけれど。そこんとこ、もっと詳しく掘り下げたかったけれど、逃げられたわ! ああん!






紙魚ってさあ、本当にコワイのよ! 紙を食べちゃうからね!

誤字脱字と同じくらいいつの間にかいくらでもいんのよ!

いつも誤字脱字報告やブクマや評価、ありがとうね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] このオネエ様の性格めっちゃ好きです。 読んでるとテンション上がります。アゲアゲです。 このまま紙魚に負けず、デキるオネエ道を突き進んで頂きたい(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ