25、ライトシールドの耐久テスト
「さて、どうしましょうか、練習少ししますか?」
「あ、ほんとだ!もぉ太陽上通り過ぎたね、夕方からは魔物狩りいくよね?」
「はい。そのつもりでいましたよ」
「じゃぁね、魔術の練習する。昨日、レベル5になったのに、レベル5で覚えれるようになる魔術使ってみてなかったの」
「あー、回復魔法と錬金術を試してましたもんね」
「うん」
それでは行きましょう。とゲートを繋いでくれ、裏庭に行く。
Lv5で覚える魔術は、火属性がファイヤーアロー、水属性がウォーターアロー、光属性がライトシールドだ。
まずはライトシールドから。
魔力を練り、手に集中していく。
ライトシールドをイメージする。…盾…光の盾……。
「……ライトシールド」
目の前に光がどんどん集約されていき1枚の板状になる。
黄色く艶感のある半透明の盾が完成した。大きさは足首の辺から頭がすっぽり隠れるくらいの高さまでの物だった。
「できた!ねぇねぇクレイ、ちょっと攻撃してみてー!」
耐久テストをしたいと声をかけると、いいですよ。と攻撃を飛ばしてくれた。
なかなかの耐久力があるようで、シャドーボールとシャドーカッターを10発ずつ打たれても耐えていた。
これ何個もいっぺんに出せるのかな?と連続で使っても出せるようだ。
ドミノだおしのように盾を並べていく。
この盾、1度出したところから動かすことが出来ない。空中に浮いたまま静止するのだ。
何十枚も出し、裏庭の半分ほどが埋まってしまったので、 なんとか動かせないか試してみることにした。
グイグイ押しても動かない。
あ!これならどうだ?盾に触れ魔力を少し込める。
その状態で動かそうとすると動いた。
魔力を込めながらなら動かせるのか!
盾は出現時間が決まっているのか、いつの間にか半分ほどが消えていた。
あとはファイヤーアローとウォーターアローだね。
ファイヤーアローとウォーターアローは、ファイヤーボール、ウォーターボールを出す要領で矢をイメージしながら出すと上手くできた。
せっかくだからとライトシールドにファイヤーアローとウォーターアローを打ち込んでいく。
矢みたいな一点集中のものだと4~5発、同じ所に当たると盾が割れちゃうなぁー……
盾のあちこちに分散して当たるなら20発以上耐えてる時もあるんだけど……
どこを攻撃されたかも気をつけて見とかないとダメだな……
盾を出し、攻撃をするを繰り返すことしばらく。
カラァーン カラァーン カラァーン
「あ、レベル上がった!」
「おめでとうございます。」
「ありがとうー!あ、待って、どれのレベルが上がったんだろ??」
「鑑定をするか……ギルドが発行するギルド証を見ないと分かりませんね……」
「あ"ー、さんちゃんがいたら見て貰えたのに……」
「……レベル10まで他の魔術は覚えないはずですし、あと14回レベルアップ音がするのをちゃんと確認しておけばどれもレベルが10になっているはずです!」
「そっか、ランダムに使うならそういうことだよね。数えるの手伝ってね」
「もちろんです」
そのまましばらく練習しレベルアップ音が2回鳴ったところで、一旦休憩してご飯を食べ、外に魔物狩りをしに行く準備をすることにした。
「そういえば、昨日、クレイに血あげるの忘れたまま寝ちゃったけど大丈夫だった??」
ドキッ「……えっと……」
心臓が跳ねる。昨日はリオが寝てしまったあと、起こさないようにそーっと飲んだのだ。そのせいで朝もドギマギしていた。そのことを言おうか言うまいか悩み、謝ることにした。
リオが寝たあとお腹が空いて、寝てるところをこっそり飲ませてもらったのだと説明し謝る。
「そぉなの?全然いいよ!」
軽く笑って、許してくれる。
「ありがとうございます……リオ」
リオのその態度にホッとし、嬉しくなりぎゅっと抱きしめる。
クレイはご主人様がリオで良かったと温かい気持ちに包まれるのだった。
クレイ:リオはやっぱり優しいです!ん〜リオ!大好きです!!!
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