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第七話 塩酸の作り方
塩酸の作り方
①食塩(塩化ナトリウム)に硫酸をかける。すると塩化水素ガスが発生する。それを水に吸わすと塩酸になる。
大きなツボに塩を入れ硫酸を入れて発生する塩化水素を管で誘導し、縦長のツボの中に引き込んで水に吸収させる。大きなツボの底には反応でできた硫酸ナトリウムが残る。
②海水から食塩を取った後のにがりを加熱し500℃で加熱すると主成分の塩化マグネシウムが熱分解し塩化水素ガスが発生するので冷水に誘導し吸収させて塩酸とする。ただしとんでもなく非効率。
硫酸と違い塩酸は蒸発すると水と塩化水素ガスになって全部蒸発する。
希塩酸の濃度を上げる場合は、希塩酸に塩化カルシウムを入れて蒸留する。
塩化カルシウムを入れずに蒸留しても水と塩化水素ガスは共沸関係、つまり一緒になって蒸発するので濃度が変わらない。希塩酸に塩化カルシウムを入れると水の沸点が変わり塩化水素ガスだけが揮発しやすくなる。
現代
100均でナイス(塩素系洗剤)を買う。9.5%の塩酸に洗剤が入ってる。たいていの実験はこれでできる。
洗剤を除去したければ塩化カルシウムを入れて蒸留する。