第二十一話 酸化マグネシウム・水酸化マグネシウムの作り方
酸化マグネシウムの作り方
①まずきれいな海水から食塩を作る。その際にでてくるにがりをキープ。
塩がいらなければ、単純に海水をただ煮詰めて、個体の粉末にして空気中に置いておけば
潮解現象でにがりがしたたり落ちてくる。
にがりには
塩化マグネシウム
塩化ナトリウム
塩化カリウム
など色々入ってるが、主成分は塩化マグネシウム。
豆腐を固めるのに有名であります。
これをからっからに乾燥して粉にして鉄板か皿の上で300℃程度で加熱する。
それからもう一度水に入れると、塩化マグネシウムは塩化水素ガスを放出し分解し
酸化マグネシウムになっていて水に入れると水と反応して水酸化マグネシウムとなりほとんど溶けずに沈殿する。他の成分は熱に対して安定しているので変化なく水に溶ける。
ろ過して水酸化マグネシウムを300℃以上で加熱し酸化マグネシウムを得る。
②にがりに水酸化ナトリウムかアンモニア水を入れると水に溶けない水酸化マグネシウムが沈殿する。
同じく加熱して酸化マグネシウムを得る。
水酸化マグネシウムを1000℃まで加熱すると強固な酸化マグネシウムとなり水と反応しなくなるが
300℃500℃ぐらいの熱で作る酸化マグネシウムは水と反応して水酸化マグネシウムになる。
有機物の抽出などで水と反応する酸化マグネシウムは有機溶剤からの脱水用としてほしいところです。