第十六話 硫酸銅の作り方
硫酸銅の作り方
硫酸銅は劇物です。取り扱いは慎重に。
①陶器のツボに硫酸を入れ、湯煎で温め少しづつ水分を飛ばし濃硫酸にする。
濃硫酸に水酸化銅を入れ温めると硫酸銅になる。
(希硫酸では反応しない)
②同じく濃硫酸に酸化銅を入れ温める。酸化銅は金属銅を空気中で焼いて作る。
現代
硫酸に金属銅電極を突っ込んで電気分解するのが早いです。その場合は希硫酸でも作れる。
また濃硫酸に過酸化水素を入れて金属銅を直接入れて加熱しても作れるはずです。
その辺にあるものだけで作ろうとすると、ホームセンターの園芸コーナーで売ってる硫酸カリウムや、Amazonで買えるエプソムソルト(つまり硫酸マグネシウム)を、素焼きの植木鉢を隔壁として銅電極で電気分解すると作れますが、とても面倒です。実験用電源にDIYコーナーの銅パイプをつなげて硫酸カリウム水溶液でやるとなると作るのにけっこう時間がかかるかもしれません。植木鉢を通過してくるのが時間かかる 。ホームセンターの園芸コーナーのサツマイモ用の肥料(硫酸カリウム)から硫酸銅を作る動画。https://youtu.be/-IjZ3dh3vZg
硫酸銅の処分は備長炭でひたすら銅メッキして液中の銅イオンをすべてさらって金属銅にするか、煮詰めて結晶にして650℃以上で乾留して銅と三酸化硫黄気体を出して(気体は水に吸わせ回収する)分離するか、法にのっとってコンクリートで固めて産廃として処分するか、のどれかになるので作ると面倒です。異世界ならいいですが。
硫酸銅は銅メッキやその他の試薬、またケミカルドライや固形の硫酸源として便利です。
フランスではブドウの病気予防薬として使われます。
(日本で売られてるボルドーZなんかもありますが、あれから硫酸銅を作るぐらいなら直接希硫酸を買って電気的に作るほうが早いですね)




