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中学生編 第22話 合宿一日目 ロリ巨乳

「せんせー、25m泳ぐから見てて。」


「莉紗か……見てるだけでいいのか?」


「ちゃんと泳げたかどうか見て、後でしょーめーして欲しいんだよ。」


 聞けば夏休みの宿題で何m泳げたかを報告しなければならないらしい。証明するのは大人なら誰でも良いそうで、今日は偶々俺が一緒だからという事らしい。


 ちっちゃい手足をバタバタしながら莉紗が一生懸命泳ぐ。一応、クロールなんだろうな、あれは。膝が曲がってて推進力を得るには効率の悪い力のかけ方だ。息継ぎも体を捻り過ぎだ。何とか25mプールの対岸?まで泳ぎ着いた。


「25m泳げたな。これ以上は無理か?」


「クロールだとこれが限界。平泳ぎだともう少しいけると思う。少し休んだら平泳ぎでもやるから、それも見てて欲しいの。」


「平泳ぎだと何mが目標だ?」


「プール往復、50mいきたい。」


「そっか、プールから上がって休んだ方が回復は早いぞ。」


 莉紗をプールから上げ、ベンチで休憩させる。少し息が上がってるかな? 若いから少し休めば回復するだろう。それにしても莉紗、お前まだ小学校四年生だよな。なのにその、何というか……その胸は反則だろう。莉紗は今年の誕生日は来ていないからまだ九歳の筈、年齢一桁でその胸か。身長や体躯はちっちゃいのに恐るべし、ロシアの血。昔風に言うとトランジスタグラマー、今風なら「ロリ巨乳」ってヤツか。うーん、おっぱいなんて大きい小さいを議論する事自体が不毛な争いだと思っていたが……これはこれでアリだな。


「せんせー、平泳ぎやるから見ててね。」


「お、おぅ。水の抵抗が大きいと思うけど頑張れよ。」


「水のていこー?」


「いや、何でもない。タイム関係なく距離が稼げればいいんだから、体力使わずゆっくり泳げ。」


「そーするー!」


 莉紗はパタパタとプールサイドを走って行った。プールサイドを走ると危ないぞ。あと走ると揺れるから……何がとは言わないが。今日はスクール水着、所謂(いわゆる)新スクを着ているから心配はないが、将来的にビキニとか着る様になったらポロリしちゃうんじゃないか? でもワンピースでも巨乳はハミ乳するらしいしなぁ。今度、水泳部の美依(みい)にでも相談しよう。ってこれってセクハラか? 何しろセクハラって感じればセクハラになるってんだから理不尽である。美依なら男前だしセクハラって思わないでくれるんじゃないかなぁ。


 莉紗は宣言通り、平泳ぎで25mプールを往復、つまり50mを完泳した。平泳ぎはゆっくり泳げばそんなに体力を消耗しないからな。


「先生はどれくらい泳げるの?」


「今はどうだろう? 小学六年生で1km泳いだのは覚えてるが。」


「1キロ?」


「1kmってのは1,000mってことだ。」


「先生すごい!」


「小学生の頃は夏休みは毎日プール行ってたからな。一年生で25m、二年生で100m、四年生で200m、六年生で1,000mだ。」


 莉紗がキラキラした目で俺を見つめる。やめてくれ、眩し過ぎる。今は多分、体力的に100m位しか泳げない。


「50m泳いだ証明ってのはどうすればいいんだ。」


「平泳ぎで50m泳いだ事を証明するって書いた紙に日付と先生の名前を書いてくれればいいんだよ。」


「そっか、じゃ名前書いてやるから後で持って来い。」


 そんなんでいいのか。捏造出来まくりだな。こういうのは普通、プールの授業で教師がチェックするもんなんじゃないのか。少なくとも俺が小学生の頃はそうだったが……。


 プールの南側、水深を浅くしたエリアで彩音が小さい子を集めて何かしている。また幼女ハーレムとやらを作っているのか?


「ではこれより、第一回幼女コンテスト、略して幼女(ロリ)コンを開催しまーす。ドンドンドン、パフパフパフー!」


「お前は何やっとるんだ!」


 グリグリグリ……久しぶりのウメボシ制裁。


「アダダダ……痛い痛い。」


「ちょっと目を離すとすぐこれだ。何だよ『ロリコン』って。」


「幼女、即ちロリのコンテスト、略してロリコン、美少女コンテストやミスコンの幼女(ロリ)版です。」


「ほほーぅ、それで審査員は?」


「勿論、私です!」


「つまり、お前の煩悩の被害者を選ぶコンテストだな。却下で!」


「な、私には幼女(ロリ)を選ぶ権利があるー!」


()ぇよ、んなもん。」


 もう四時だな。ここのプールは四時半までだ。そろそろ上がって教室に帰ろう。グリグリしたまま彩音を彩音係である月子に引き渡す。厳重に管理しとく様に。


 彩音、中学生で旧スクでもそんなに違和感が無い。その理由はやっぱりその……胸がな……。逆に旧スクは巨乳だと似合わないだろうな。良かったな、彩音。旧スクにもまだまだ需要はある様だぞ。


 プールから帰るとその日は解散、お手伝い要員だけ残ってプチ打ち上げと相成った。ちょっとしたツマミとビール――俺は飲めないのでコーラだけど――で乾杯。皆、お疲れ! 明日もよろしく頼む。


「先生、九時からは出来るんスよね。」


「大丈夫だぞ。メンツさえいれば。」


「それは大丈夫っス。朋照(トモ)誠司(モリジ)を確保してるんで。」


 昨年に引き続き、直哉(なおや)は麻雀のメンツをかき集めてきた。直哉は来年は社会人だろうからこんな事が出来るのも今年までだ。朋照や誠司にしても来年は就活だろうからなぁ。麻雀メンツはどうでもいいが、お手伝い要員の確保は難しくなるのが痛いなぁ。塾生達はいつかは社会人になっていくのだから仕方が無い。OB、OGとなった若手をどれだけつなぎとめる事が出来るか……結局はそこなんだよな。


 昨年、梅宮家から貰った全自動雀卓を引っ張り出してきた。そういや使うの一年ぶりだけどちゃんと動くんだよな。おっと、誠司は全自動雀卓(これ)初めてか。去年の合宿最終日は麻雀参加しなかったんだったな。来年からはこんな事もなかなか出来なくなる。束の間の息抜き、今は麻雀(ゲーム)を楽しもう。

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