12話 フウライボウマン
レフト
「仇なのにずっと狙っていたんだろう」
レフトは小便マンの敵意かと思っていたが
それもフウライボウマンの視線だったと察知
フウライボウマン
「まあ何でも言ってくれて構わないさ
だとすれば私がやるべきなのは、凶悪犯レフトを殺す事一つだから」
刀を少し抜いて戻す
レフト
「?お前何やってんだ、そんな事で――」
レフトから大量の血が流れだす
レフトは出血していたのだ
身体を貫いた一閃によって
レフト
「まだ鞘からだしていないのに何でだ」
レフトは急いで血をかき集めて身体の内部へと戻す
そして身体に対して縫い付けるイメージで施す
フウライボウマン
「イメージで縫い付けて回復したか
お前は運がいい 体をイメージング武器にしていた事で難を逃れたのだからな
しかし、お前は運が悪い
私が相手なのだからな」
レフト
「こいつだけはやべぇな…」
レフトはその強さのやばさを痛感していた
それまでは回避できたのだが、
フウライボウマンの攻撃の強さは速度だ
今までの強い攻撃をしてきた奴ら+速度が合わさっているからだ
フウライボウマン
「私は刀が武器だ
私とは一瞬の駆け引きだけだぞ 勝負は短期戦だ」
フウライボウマンは、刀をまた抜く前に戻す
レフトはマントのイメージングをしてかわす
レフト
(居合斬りだという事は分かった しかしそれだけだ)
レフトは身体のイメージングをフルに使う事にした
レフト
(人間の身体は慎重に出来ている
どこが失われても特化した能力で補う事が出来る)
レフトはフウライボウマンの攻撃に対してその特化した能力で察知する事にした
フウライボウマン
「これで終わりだな少年」
居合斬りがされる
レフトは直感で回避していた
レフト
「居合斬りをする時、必ず後ずさりしているな 足音だけは敏感にすれば聞こえるさ」
レフトは聴覚特化のイメージングをしていた
フウライボウマン
「そんなイメージングの仕方 出来ないはずだぞ どうやったのだ」
ザッ…!ザッ…!
その足音の数だけ居合斬りの本数が増えている事に気付く
そして回避する
レフト
「今までは全部勘だ そして次の特化で俺は本当の意味でフウライボウマンの攻撃を回避する事が出来る」
フウライボウマン
「面白い やれるものならやってみろ」
居合斬り
レフト
「イメージングで俺は特化していない」
居合斬りを回避する
レフト
「俺は障害者のイメージングをしたんだ
聴覚だけが鍛えられた障害者のイメージングで気配を察知していた
そして俺が本当に回避したのは視覚障害者の舌のイメージングだ
研ぎ澄まされた舌でその感覚を見分けた」
レフトは居合斬りをする際の足音の数とその足の向いた方向によって
攻撃される方向とパターンを100%予想する事が出来たのだ
そしてそのままレフトはライオンのイメージングをする
フウライボウマンの居合斬りは間に合わない
身体の素早さで直ぐに近づいて
そして顎の筋肉で
レフト
「肉食動物のイメージングで食い殺されろ!」
フウライボウマンの強靭な体を齧り殺す
フウライボウマン
「私の肉体も所詮は人間の身体…この勝負、お前の勝ちだ
まさか不自由な体のイメージングで負けるとはな」
フウライボウマンは意識を無くしてそのまま死亡
レフト
「さすがに人間の身体食うの無理だわ」
レフトはそのまま吐き出した
刀が武器だったフウライボウマンをレフトは勝利した




