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9/9

Steel boy,still joy

新宿ユニカビジョンの下 喫煙所でジジイが若者に壁ドンしながら煙草をたかる横で僕は思った

佐野元春は今もかっこいいなって

空に向かって煙を吹き出す


好きな人は風のようでいつだってここにいるようで気まぐれ

だから追いかけるんだ 感じたくて君を

雨に濡れながら 届ける気持ちだけは嘘じゃない


何考えてるの 馬鹿じゃないの 酔ってんじゃないの

罵声が遠くで祭囃子


そんなの どうでもいい


大事なのはそう 気まぐれと勇気

ただそれだけでいい 今は

先の事なんか 心配してもしょうがない

雪景色見よう 手をつないでさ

冬の花 見つけよう




活動報告で酔っぱらいとネカマ恋愛小説作家が僕を取り合うのを止めないのはなぜって

愛はそこにあるのものだから ただそれだけ

小説を愛するすべての人間に言いたいのは

そんな事すげーどうでもいいからチャリチャンを読んでくれって事だけなのに

レビュー連続6件祭りになって揉みくちゃにされたという事実(あとのまつり)

正直疲れたけど楽しかった


毒きのこさんが朝倉さんをレビューの件で襲撃したのは知らなかったけど

狂ってるって思うよ

僕を含めてみんな狂ってる 馬鹿ばっかりさ


空を飛ぶのはもう飽きた たまには地上で遊びたい でも

そんな事どうでもいいかなって思う時もある

そんな僕を見て誰かが何か言っても知らない

だってそれは ただのイメージ

僕の事は嫌いになっても チャリの事まで嫌いにならないでください


ああ……


夜中に卵を焼いて食べる





「ゆうき、起きてよ!」


 並んだマグカップ、淹れたての香りが食欲をそそる朝。二人は並んで遅い朝食を摂る。午前11時。かなみはその日、仕事を休んだ。


「かなみ、新しい靴履いて見せてね」

「うん。サイズが同じだから、シェアできるよね」

「だめだよ、かなみに似合う靴を選んだんだから」

「いいの」

「だめ」

「いいの」

「だめ」

「いいの」

「だめ」

「だめ」

「いいの」

「?」

「!」


 かなみとゆうきは、顔を見合わせて、そして吹き出した。歯と歯の間に挟まったベーコンすら愛おしい。ゆうきは幸福だった。そして、かなみも。その日の朝も、その前の朝も、それから、明日の朝も……

 B粒子によって魔人となったかなみは、消えゆくはずのゆうきを意識ごと取り込み、己の生命と一体化したのちに二つに分かれた。そう、楽園(エデン)の、アダムから生じたイブのように彼らは、元々は一つ。平たく言えば、ニコイチなのだ。そんなかなみのお腹を撫でながら


「これからはサンコイチだよ」


 ゆうきはそう言うと、身支度を整え始めた。


「行ってきます」


 ゆうきの手足が格納され、かなりコンパクトになった。長い金髪はプロペラになり、どこからどう見ても「ドローン」としか言いようがない。そんなゆうきを、かなみは窓から解き放つ。


「行ってらっしゃい……なんかめっちゃお腹空くわ……」


 かなみは、再び朝食に取り掛かるのだった。



 おしまい。


 






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― 新着の感想 ―
[良い点] どこまで実話? 三次創作ならぬ惨事創作(^^; [気になる点] !!!!! 古城ろっく氏、亡くなられたのですか? 私が気づかない間に退会されて…… あとネコ氏。退会間際、きついメッセージも…
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