閑話 七夕②
本編はまだ3月中旬ですが、このお話はそれよりも少し先の7月です。
前話で書き忘れていたのでここに書いておきます。
「ただいまっす。姫さん何やってるんすか?」
飾りと短冊を手の空いている〈月影〉も含めたみんなで作っていると、竹取部隊が帰ってきた。
「飾りと短冊だよ!ロイたちも、みんなに聞いて短冊だけでいいから作っておいてね」
「よくわからないっすけど、了解っす。あー、タケ?っすけど、とってきたやつ、中庭に置いといたっすよ」
「うん、ありがとう。……よし、飾りはこんなもんかな。次は流しそうめんの準備!おーい!誰か、竹切ったりするの、手伝って!中庭に集合だよ!」
別に力持ちの人でなくてもいい。
だって、〈月影〉のみんなは身体強化が使えるからね。
ラスヴェトに抱っこされて中庭へ。
おお、たくさんとってきたね。
えっと……30本もあるよ!
これでみんなで流しそうめんができるね。
「よぉ、来たぜ」
「来たよー」
「私もやるよ!」
すぐにみんなが集まってきた。
「ありがとう!じゃあまずは、この竹の枝とか、要らない部分を落としてから縦に割ってくれる?こう、半分にスパーンって。脚にする分の竹は残しておいてね」
すぐさま作業に取りかかるみんな。
20本ほどの竹が宙に浮かび、要らない部分が払われて真っ二つに割れる。
落とされた不要な部分はザッと1箇所に集められた。
…………あれ?
もう終わっちゃった的な?
さすが〈月影〉。
「次は、脚にする竹を横に切ってから組み立てて、その上にさっき縦に切った竹をのせて固定するよ!ちゃんと流れるように勾配をつけてね。それから、短冊を吊るす分の竹は残しておいて!」
いくつかを残し、竹を使って脚を作っていくみんな。
これも魔術ですぐに終わる。
今度はそれを三脚のように組み立て、ガッチリと固定。
その上に勾配ができるように縦に割った竹をのせ、さらにガッチリと固定する。
そうすると、そこそこの長さの流しそうめん台がいくつもできた。
「よし、最終確認!水を流してみるよ!」
手分けして水を流し、水漏れがないか、こぼれそうになっているところはないか、一つ一つ丁寧に確認していく。
「そこのところ、しっかり繋げて!」
「おう!」
「この節のところはねてる。もう少し削って」
「あいよ」
「姫ちゃん、これ問題なしだよ」
「はーい!」
流しそうめん台を作る中で、確認に一番時間をかけた。
「うん、これで全部問題なし!流しそうめんは一旦置いといて、次は竹を飾り付けていくよ!」
まずは魔術で地面に深めに穴を掘り、そこへ最後まで残してあった5本の竹を立てて埋め、魔術でそれを固める。
あとは浮遊魔術が使える人たちで飾り付け、短冊を吊るしていけば、完成!
あとは夕方頃にロゼリカが見つけてくれた麺を茹でれば、七夕の準備は終わりだね!




