初依頼でお昼ご飯
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「さて、そろそろ昼飯にすんぞ」
「わーい!」
そう言ったラドさんは、マジックバックの中から香草と私が狩ったホーンラビットを取り出す。
ホーンラビットを手際よく解体していくラドさん。
その肉に香草を擦り付け、それを刈ってきた木の枝に刺した。
そして拾い集めた枝の山のそばに刺して立てる。
「ん、じゃあこの薪に火ぃ点けてくれ」
私はライターか。
「火よ」
「普通に言えるじゃねぇかよ……。ふぁいやーが耳にこびりついてんぞ」
知らんな。
「ほれ、ホーンラビットの魔石だ。水出して洗っとけ」
「はーい」
[きゅーい]
……ん?
きゅーい?
音源は私のローブの中。
つまり。
「シルル?」
[きゅーい]
シルルがぽよんぽよんとローブの中からでてきた。
気持ちさっきよりもさらに色が濃くなっているような……。
「ほれ、さっさと洗え」
「はいはい。水よ」
ラドさんの手ごと水をバシャッとやってやった。
「お、お前ぇぇ……」
「風よ」
風で乾かす。
これで文句ないでしょ?
「はぁ……。お前、絶対誰かの前ではそれ見せるんじゃねぇぞ」
「わかってるよ」
「俺らの前でうっかりやっちまったやつが何を言う」
「…………」
すいっと目を逸らす。
「まあ、試験の時にそれをやらなかっただけマシだがな」
どやぁ。
「その顔やめろ。なんかむかつく」
勝手にむかつかれた。
[きゅーい]
ぽよんぽよんと弾むシルルに癒される。
やばい、可愛い。
テイムしてよかった。
しばらくシルルをプニプニして癒された。
あぁ、可愛い。
「よく飽きねぇな……」
「飽きるわけないよ!このほどよく弾力のあるプニプニ感が堪らないんだよ!」
呆れた目をするラドさんにシルルの魅力をこれでもかとアピールしてやる。
「わかった、わかったから落ち着け。もう肉焼けたぞ」
「お肉!」
それも自分で狩ったやつ!
ラドさんからお肉を受け取り、ふぅふぅしようとしてはたと気づく。
「風よ」
うん、これが1番早くいい温度になる。
誰かさんが能力の無駄遣いとか呟いているが、これでいいのだ!
はぐっとかぶりつけば、香草の香りと野性的な肉汁の旨みが口にぶわっと広がっていく。
「美味しい!」
なにこれ美味しい!
思わずハグハグと夢中になって胃に収めていく。
「おい、ゆっくり食え。詰まらすぞ」
ハッとして、シルルにも分け与えながら、今度はゆっくりと味わっていく。
それでも、お肉はあっという間に無くなってしまった。
「そんなに気に入ったんなら今度から自分で狩りに来ればいいだろ、だからそんな顔をするな!これは俺のだ!」
「むうぅ……」
[きゅーう]
シルルがぽよんと膝の上に乗り、ぽよぽよ跳ねて慰めてくれた。
そのまま再びシルルプニプニの沼にハマりこみ、気づけばラドさんは食べ終わって片付けまで済んでいた。
友人のお姉さんがリリィちゃんを描いてくださいました!
Twitterのヘッドに使用させていただいております。
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