表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイ:うつ病について

作者: MrR

 エッセイ:うつ病について


 

 私は鬱病と診断されて早三年目、二〇一五年の春で四年目に突入する。


 専門学校卒業後のニート歴二年も含めると、細々とイラストで稼いで実家暮らしをしている。


 実質ニート歴五年のクソ野郎の寄生虫(とある知り合い談)である。


 今年から二年間はインターネットの通信費を稼がないといけないので大変だ。親に怒られて契約書の類いはたぶん今は兄が持


ってるが、まあ行き成り解約に出来ない筈である。


 アルバイトも考えているが、正直難しいだろう。11月の終わりに通っていたハローワークの紹介で面接に行ったが落ちた。


 また専門学校も行かないといけない。親曰く手に職つけて働いた方がいいらしい。



 とまあこれが自分のプロフィールと近況だ。  


  

 さて、皆様は鬱病と言う病気についてどれぐらいご存じだろうか?


 母親曰く、乗り越えて行かなければならない病気らしいが正直数々のケースを見ていると、自力でどうにか出来る病気ではないのは確かだ。


 それどころか薬を飲んでいないと死人の様な生活を強いられてしまう。


 また医師の判断を仰がずに途中で薬の服用を辞めると、生きているのが辛くなってしまう。たぶんこれは鬱病患者の多くが通る道では無かろうか。


 ハローワークにはかなり長い月日に通っているが、紹介されたのは仕事ではなく、心理カウンセリングやデイケアや作業所と言ったヤツだ。


 意外に思われるかも知れないがハローワークは心理カウンセリングも行っているのだ。


 その心理カウンセラーによると鬱病は、ガンや心臓疾患、脳血管疾患などの三大成人病に並ぶぐらい増えているらしい。(私の手持ちの資料によればおよそ、16人に1人の割合)


 その内どれぐらいが話に聞く新型鬱かは分からないが……そもそも自分は鬱病なのか? と言う自問自答も恐らく多くの鬱病を抱えている人間が通った道であろう。



 鬱病の人間はどんな症状を抱えているのか?


 人によって異なるが、自殺未遂を引き起こしたりするケースも決して笑い事ではない。


 手元の資料によれば鬱病の症状はこう書かれている。


 ~こころの症状~


○気分の落ち込み


○意欲や興味・関心の低下


○思考力の低下


○不安、イライラ、悲観的な考え。


 ~からだの症状~


○体の痛み


○睡眠障害


○食欲低下


○倦怠感、疲労


○その他(めまい、動悸、ほてり、便秘、下痢)


 などが挙げられている。



 他にも双極性障害(そう鬱病)と呼ばれるタイプの病気がある。


 この症状はそう状態とうつ状態に分かれており、早い話がそう状態はとても全能感に満ち溢れた精神状態で鬱状態はとても気分が落ち込んでいる状態、それがそう鬱病であり、鬱病とは治療法が異なり、またプロでも発見し辛い病気らしい。


 

 また鬱病と一緒に社会不安障害や対人恐怖症と言った障害を併発して発症したりするケースもある。

 私がそうだ。



 そもそも私が心療内科に通い始めたのはあるサイトに出会ったのがキッカケだ。

 その時はMrRではなく他のHNでそのサイト内の掲示板に書き込んでいた。

 そこで私は鬱病を知った。

 

 正直甘えだと思った。

 通ったらダメだと思った。

 

 だけど私は通う事になった。


 キッカケは自殺未遂を引き起こしたからだ。


 と言ってもカッターナイフで手首を何度か斬りつけただけの程度だが、それを掲示板に書き込むと「直ぐに行ってください」と管理人に言われて行った。


 そして社会不安障害や対人恐怖症などの診断が下されて今日に至る。


 何度も何度も自分は鬱病ではない、単なる甘えだと思った事がある。


 しかし薬を飲むのを辞めたりすると、現実を思い知らされる。


 ハローワークや市役所の職員からも「突然薬を飲むのを辞める危険性」を説かれた事がある。


 三年近く経った今でも薬は手放せない。


 ちゃんと薬を飲んでても死にたくなる時がある。


 薬による眠気が辛い。また副作用で大概の場合、体重が増えてしまう。



 だがそれよりも一番辛いのは何か?



 それは周囲があまりにも無理解である場合だ。

 

 特に鬱病である事を隠して就職しろ、専門学校に行けなどと言われている今の状況は最悪と言っていい。


 いっそ死にたいと思った事は何度もある。


 特に私の場合は障害者手帳などの各種制度が意図的に封じられているせいもある。


 こんな事を言えば正直社会人になるよりも、作家としてデビューした方が色々と近道に感じてしまう。(作家や社会人に失礼なんだろうが……)


 ともかく普通に生きると言うのがこんなに大変だとは思わなかった。


 勉強しなかった自分がおかしいのか、それとも大災害レベルの自殺者数を量産しているこの国がおかしいのか、あるいは両方か? ……ごめんなさい、少々愚痴になった。


  

 少々短いがこれで終わりにしよう。



 鬱病は甘えではない。


 普通の病気とは違って治療が難しい心の病気。

 

 最良の方法は休養と家族などの支え。



 それだけ分かって貰えれば嬉しい限りだ。


 新年早々自分の暗い話を書いてちょっと疲れた。


 今度は出来るだけ明るい話題のエッセイや小説を書きたいものだ。


【END】     

本編で書かれた内容は事実です。

そして私は本編で書かれているとおり、どうしようもない寄生虫のクソニートです。


ご意見、ご感想お待ちしております。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 客観的に自分の事を分析できる作者さんは素敵です。 少しネットサーフィンをしていただけなので、普段ならコメントなどしませんが、 惹き付けられる何かがあったのか、してしまいました。 [気になる…
[一言] 鬱から来る無気力、無関心、焦燥感、冷静に眺めたらそうでも無くても、追い詰められてしまう状況。人生の曇期の生き延び方は、過ぎてみないと中々掴めないものですよね。各人それぞれですし。環境が一番大…
[一言] つらいお気持ちが伝わってきます。
2015/01/01 13:22 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ