~プロローグ~
~プロローグ~
幽霊、妖怪、宇宙人、都市伝説などなど。この世にはその存在は知られていても、実際に確認できない不確かなものが溢れている。”超能力”これもまた、にわかに信じがたい現象の一つである。しかし、それは確かに存在する。
「はぁーーーーー! ボボンポパレ!!」
「す、すごい! 本当にスプーンが曲がった!」
スプーンを曲げる一人の少年『マサシ』。彼もまた超能力という稀有な才能を神より授かりし選らばれた人間の一人である。
「ね、言ったとおりでしょ? 約束どおり僕をテレビに出してくださいよ」
「え、で、でも……」
「約束を破ったら…………今度はあなたの骨を曲げてみようかな?」
「え? え、ええ?」
「ふぅー、そうですか。約束を破るつもりですね? それじゃあ骨……曲げましょうかね。ボボンポ……」
「わ、わかりました。ちゃんと約束は守りますからぁ!! か、勘弁してくださいぃいい~!!」
「ふふふ、わかればいいんですよ」
そう言うと、マサシ少年は番組プロデューサーの部屋から出て行った。
「くそ! なんだよあのクソガキ! えらそうに!!」
マサシ少年が消えてから数分後、番組プロデューサーは近くにあった物を蹴飛ばし、怒りを発散していた。
「くそ、腹減ったな。昨日の残りのカレーでも食うか」
怒りと緊張によって消費したカロリーを摂取すべく、番組プロデューサーは台所へと向かった。そこで、番組プロデューサーは戦慄し、頭を抱えて震え上がった。
「ひぃ、ひぃいいいいい!!! す、スプーンが……家のスプーンが全部曲がってるぅうううう!! い、いつの間に……」
未知との遭遇。それはいつだって恐怖と共にやってくる。そして、恐怖はいつだって人の目を暗ませて正しい判断をできなくする。その正体を知ってしまえば、案外それは喜劇だったりするのに。