13章 遭遇
受験近いので更新率低下します。
時間は少しさかのぼり、逃走直後。
クラウディは必死に鎧の騎士たちから逃げる。
だが、途中でレオンがついてきてないことに気づき、すぐに引き返す。
(くそっ!間に合ってくれ!)
レオンに何事も起こってないことを祈り必死で走っていくと囲まれた場所の近くまで来たところで血の匂いを感じ、身を隠しながら進む。
すると、黒い鎧の騎士達の内のほとんどが深い切り傷を負い、撤退していくのが見えた。
(レオンは武器を持ってなかった・・・。一体誰があいつらを?)
隠れながら気づかれないように自分たちがいた場所を見ると、黒髪黒目の青年がレオンを担いでいた。
突然目が合い、クラウディは慌てて顔を引っ込めるが、強烈な殺気が放たれる。
「レオンをどうする気だ?」
殺気に耐え、そう聞く。
「君たち“聖地”の悪いようにはしないよ。安心していい。」
「なぜ僕が聖地所属だということを!?」
だが青年はそれには答えずに去っていく。
遠ざかる足音を聞き、青年を見ると、その服の背中には胸に剣が刺さった龍の紋様があった。
「あの紋様はアリア帝国の・・・。これは長老に報告しないと。」