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特別な存在 MAI   作者: Macou
まい
6/20

魔法学校やイベント

魔法学校でもまいの存在は噂になっていた


そして初めて学校に行く日がやってきた。

まいが門にテレポートすると隣にはリカがいた。

「初めての登校だね!」とリカは笑ってくれた


門の向こうではたくさんの生徒や教師が慌ただしく動いていた。

しかしまいが門に現れると皆、固まったようにまいを見た。歓声があがった。拍手する人も現れた。


そして1人の人が握手をしようとまいの前に駆け寄ってきた。するとそれを遮るように突然現れたのは、颯と旭 だった。


突然の旭の登場に大興奮のリカ。まいは何が起きているのかわからず呆然と立ち尽くしていた。


飛び跳ねて喜ぶリカを見て旭は

「リカちゃんだよね?よろしくね♪」と爽やかにセリフをキメた。


リカの表情はとろけた


レンガで作られた丈夫の門をくぐるとポップなJAZZの音楽が流れていて慌ただしさが増す


スター達の登場に皆立ち尽くされて、すぐに人だかりができた。防護の魔法で道が開かれ、皆の視線は4人に釘付けになった。


初めて浴びる視線に戸惑ったまい。

我が物顔で堂々と歩き出すリカ。

注目に慣れている颯、旭はスターだ。


そして校内を案内され授業に出た。

そして授業が終わり部屋に帰ると部屋でも勉強をした。そして20時になると晃一が部屋にきてまいに魔法について丁寧に教えてくれた。


そんな毎日を過ごす中で颯と旭とリカとまいは皆、友達となり、弟の晃一ともすっかり仲良しになっていった。まいは魔法を自然と使いこなすようになった。


そしてある日の休み時間。いつものように4人は魔法学校でお喋りをしていた。

リカ

「今度のイベント私見に行くから!!旭、颯、頑張ってね」

リカにとっては憧れだった存在が今となっては友達。呼び捨てで呼べるような仲になっていた。


「見に来る側なの?リカも今ではすっかり有名人だ。一緒にステージに上がるのはどう?」


ビッグイベントには颯、旭以外にも多数の有名魔法使いのステージが行われる。出演の誘いに心踊るリカ。でもまいの隣にいることで有名になったリカは自分に自信が持たずにいた。


リカ

「旭のステージ、私は近くで見てみたいの!出るのは遠慮しておく。」

「まいはどうする?」

まい

「私も見に行く!楽しみにしてる!」

「それじゃぁとびきり良い席を用意しておくよ」

リカは大喜びしていた。



そしてイベントの日がやってきた。

大きなステージの下には360度若者の観客でいっぱいだった。

有名魔法使い達のショーが始まった。まずはバッハ大臣がでてきた。そして選挙活動のような演説が始まり、最後にはこう言った。

「平和な日常が長く続くことを私は確信している。まい様が現れ、私たちは心強くなっているだろう。」そう話し、観客達は歓声と拍手を送った。

まいの魔力はとても強い。父けいしと同じように魔法界を守ってくれる存在だと皆がまいに期待していた。

まいも歓声や注目には慣れ初めていたが、それと共にトワの復活に怯えていた。周りの人の期待もとても怖かった。


そして雰囲気がガラリと変わり派手な照明に重低音が鳴り響き、ポップな音楽を奏でるスター達によるステージが繰り広げられた。

サビになると颯が登場し、会場はいっきに盛り上がりを見せ、クラブのような雰囲気になった。

旭も颯もスーパースター。大きな歓声にこたえ、いつも隣にいる颯とは違った雰囲気にまいは驚き、目と心が奪われた。


旭はオーバーサイズの服にキャップを被り、女の子の歓声に応えていた。リカもまた1人のファンとして大きな声で名前を呼んだり、イベントを楽しんでいた。


まいは初めての雰囲気に飲まれていた。

「少し休憩してくる」

とリカの近くを離れると、同じように一歩遠くからイベントを眺めている少女がいた。

長い髪がとても綺麗でまんまる瞳を輝かせた美人の女の子だ。


そしてまいはその少女の隣で休んでいた。

その少女はまいが隣に来て驚き、お辞儀をした。

「ま、ま、まい様ですか?いつも守ってくれてありがとうございます」とまいに話しかけた。

まい

「脅かしちゃってごめんなさい。あなたは近くで見に行かないの?」

少女

「ぇえ。音が大きいのに疲れちゃうんです。でも颯の様子はしっかりと見ておきたくて。」

颯と呼ぶなんて。きっと親しい人なんだ・・・・

少女の事がまいは気になった。


そしてイベントが終わりリカもまいの近くにやってきた。イベント終わりの颯と旭も汗をかきながら、爽やかに合流した。

リカは最高のステージに大興奮して旭に飛びついた!

2人はまるでカップルのようだった。


颯は帰ってくるなりその少女に話しかけた。

「あやほ!!見てくれていた??」

少女あやほ

「もちろん!最高にかっこよかったよ!」


まいはこの少女、あやほが颯の彼女なんだとすぐに理解した。そして嫉妬した。

まい

"自分は皆にとって特別で颯はいつも私の隣にいてくれた。でもそれは魔力の強い私のフォローをしているだけであって私は颯にとって特別な存在でも何でもないんだ。"

そう悟り、惨めな気持ちになった。


「まいも見に来てくれてありがとね♪」

そう言われるが、まいはなんにも嬉しくない。でも皆に態度がバレないように笑顔を作った。


まい

「イベントてすごいね♪今度私も出てみようかな!」

さっきまで疲れて休んでいたのに今度は"私は特別なんだ"そうあやほに見せつけようとした。

そんな自分が惨めになり

「今日は誘ってくれてありがとう♪疲れたから部屋に帰るね♪」そう言って1人先に帰って行った。

まいは自分の部屋に戻るとどっと疲れていた。


まいの異変に気づいたリカはすぐに後を追ってきた。

そしてまいの部屋の扉をノックした。


リカ

「まい?大丈夫?あやほの事でしょ?」

リカはなんでもお見通しだ。

「あやほは颯の彼女て噂だよ。よく知らないけど・・・。ちゃんと颯に聞いてみたら?」


まい

「嫌だよ!私のフォローしてくれればそれでいいよ!颯のプライベートなんて私は知らないよ」

そう強がった。


リカ

「そう・・・・ごめん・・・・」

リカに気を使わせた。まいはリカに申し訳なく思った。


まい

「リカ・・・今日の旭、カッコよかったね。いいな・・・・リカは素直になれて・・・」

リカ

「全然だよ・・・私も旭に気持ち伝えれてないよ。」

まいは笑った。

「伝えなくても伝わってると思うけど!?」

リカは顔を赤め、恥ずかしそうに下を向いた。


2人はいつものように笑い合った。


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