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特別な存在 MAI   作者: Macou
まい
3/20

家族

とみさんが言ってたサプライズとはなんだろう

私の両親はどんな人であったのか、そして家族に何があったのか


色々考えていながらも

自分の居場所が見つけられた幸福感もあり、その日はぐっすり眠ることができた。

魔法界の扉を開けて2日目がやってきた


まいは部屋を出て 洗面所へ向かった。

なぜか晴れやかな表情をしている自分の顔を見て

まいは不思議に思った。


そして身なりを整えると初めての魔法に挑戦した。


扉を2回ノックして とみの顔を思い浮かべた

そして名前を唱えようとしたが

唱える前に もうとみは部屋の前に現れていた


「わ、わ、わたし、、まだ、、、」と言うと

「魔力が強いせいですかね。それとも私がまい様を気にしていたせいですかね。すぐにお呼びとわかりましたよ♪おはようございます♪」


私は魔法が使えたの?それともとみさんが察する力が強かった? やはり私が魔法を使えるというのか

半信半疑だ。



「今日はまず会わせたい人がいるんです。一緒に来てくれますか?」

ととみは手を伸ばした


まいがとみの手を握ると

そこには知らない部屋の扉の前だった



そしてその部屋にとみはノックをした

するとさわやかな顔立ちをした青年がでてきた

「お待ちしておりました」

そう言うと扉を開けて中に入れてくれた


部屋はまいの部屋と同様8畳の部屋に ジグゾーパズルがかざってある部屋だった

そして中にいたのは小学生の男の子だった


その子はこちらをギロリと睨んだ


その時まいはビビッと雷が落ちたかのように何かが身体を走った。

そして走馬灯のように記憶を思い出した。

幼い弟の笑っていた顔、泣き叫ぶ顔、、、、


「こ う い ち・・・・・・・・・」

「晃一なのね!!!!!私よまいよ!!!!あなた生きていたのね!!!!」

まいは初めて大きな声を出した


まいの家族は生きていた

そしてすぐに晃一を抱きしめ

「大きくなったわね、、、晃一の顔だけは私はっきり思い出したの!!!!」

とまいが言うが晃一は何も喋らない


そしてまいはくるりと後を振り向き、とみを見た

「私の家族よ!生きていたの!!お父さんお母さんもどこかにいるのよね?」

興奮しながらとみに言うが

とみは首を横にふった


「生きていたのはまい様 晃一様だけです」



「そんな、、、私少しずつ過去を思い出せているのに、、、」

まいの顔はまた曇り顔になってしまった



晃一

「この人が僕の姉?いきなりそう言われても何も覚えていないんだ。僕に姉がいるのも周りの人から聞いているだけなんだ ごめんなさい」

まだ10歳の晃一は 自分のベットに座った


すると隣にいたさわやかな青年が口を開いた

「晃一様 大丈夫です。心配しないでください。血の繋がった家族がいるというのは心強いですよ。」

青年は晃一に微笑みかけた

とみも微笑んだ


とみ

「そうですよ。私もこの息子にどれだけ助けられたか。 まい様 晃一様のフォローをしているのは私の息子です」


(ハヤテ)と言います。よくぞご無事でなによりです。まい様 よろしくお願いします。」

颯はとても爽やかな青年だった。



まいは颯にお辞儀をし晃一を心配そうに見た。

「晃一。 ごめんね。いきなり抱きついて。びっくりしたよね。 記憶がないの、、、私も同じだよ!少しの記憶を辿ってて思い出せたことが嬉かった。きっとあなたも私と同じで少しずつ記憶が戻っていくのかな?でもあのころは5歳だったし私より難しいか、、、」



晃一は何か思い出せないかとまいの顔をジロジロ見始めた。

そしてため息をついた

「ごめんなさい。何もわからない。でも姉とみんなが言うのだからそういうことだよね。少し時間をください。」


まい

「毎日1時間 私とお喋りしない?別に無理に思い出してほしいとかじゃない。晃一のこと幼い頃の記憶しかないの!だから今の晃一をよく知りたいの。」


すると晃一は頷いた。

「明日からでもいいかな?今日はまだ混乱していて」

そういうとまいはとても喜んだ。


とみとまいは手を握り

まいは部屋に帰っていった。


「大丈夫ですか?」

晃一

「うん。びっくりしたけど優しそうな人が姉でよかった。昨日姉が生きてるって聞いて、どんな人か最悪の想像もしておいていたからね笑 颯兄ちゃんがびっくりした顔をしていたの。僕見てたよ?いつも冷静な颯兄ちゃんもびっくりすることあるんだね笑」

颯と晃一はくすくす笑った。


一方まいの部屋ではまいが

ポロ  ポロ  と涙をひとつずつ流していた。



まい

「晃一、、、生きていたのね、、、私と晃一は両親が死ぬ時一緒に砂漠のような場所にいた。私の両親になにがあったの?」


とみはうつむき なかなか顔をあげなかった。

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