表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特別な存在 MAI   作者: Macou
まい
2/20

初めての友達

まいが2枚目のクッキーを食べ終わった頃

リカはこう言った。

「とみさん!まいから聞きたいことがたくさんあるの!だから少しまいとの時間をちょうだい♪ねぇいいでしょ?」

[とみ]

「もちろんよリカ。 まい様。いきなりのことで動揺するのも無理はありません。明日はサプライズもあるの。今日はゆっくりしてください。聞きたいことはなんでも答えるわ。どうか身体を休めてください。今から部屋を用意しておきますからね」


まいは何から聞いていいのかもわからない。

言葉がうまくでず黙っていた。


リカ

「私が転校生として学校に潜入したのはあなたを探し出したから!確信してたのよ!我ながら天才ね♪ きっとみんな大喜びよ〜〜〜

まずは あなたのこと教えて♪ 一般界で何をしていたの?」


そしてまいは記憶が断片的ではあるが、家族の記憶、母の言葉、学校でうまく馴染もうと必死だったこと、

本能のままここの建物のチャイムを鳴らしたこと、包み隠さず全て自分の思いをリカに話した。

そしてとみは部屋の準備をしながらも全てまいの話を聞いていた



リカはまいの話を中断せず最後まで聞いてくれた

そしてリカはまいの頭を撫でた

「まいってすごい人ね。これまで辛かったでしょ。でも学校で会った時、全然そんな風に見えなかった。頑張っていたのね?そして今もね。私なんてここに着いた時には震えていたわ。9歳の頃、迷子だったの。そんな時とみさんが入れてくれたの」


まいは少しリカの境遇に親近感を感じた


[まい]

「リカって読んでいい?初めて友達ができた気がしたの!」

まいはリカの目を見て初めて笑った


[リカ]

「もちろんよ!私も初めての友達なの!嬉しい!」

リカは目を輝かした



その様子を見て安心しているとみが来た

「さぁそろそろ身体を休めなきゃね!お部屋を案内するわ」

そう言ってとみに3皆を案内された

とみ、まい、リカの順に階段を登って行った


階段を上がって右の部屋

8畳くらいの部屋にベット、ソファ、机と椅子が置いてあるシンプルな部屋だった。

[とみ]

「ここの部屋はまい様のお部屋です。好きに使ってください。今どきの子のセンスが私はどうもわからずごめんなさいね。一般界での学校の事、施設の事はお気になさらず。少し周りの記憶を改ざんさせておきますがよろしいですか?」


[まい]

「私ここに住んでもいいの??私も番人になれるの??」リカと同じ家に住める事を喜んで言った


[とみ]

「番人だなんて、、、仕事はさせられません。それにリカも私も部屋を持ってるわ!魔法で好きな時に好きな部屋に尋ねることもできるわよ!テレポートってやつね?ここは魔法界なの。リカに会いたくなったらリカに伝えればテレポートでリカが飛んできてくれるはずです♪しかし!夜更かしはしないこと!!

また何か聞きたいことがあったらいつでも私を呼んでください。

部屋のドアを2回ノックし名前と顔を心の中で唱えれば聞こえますから」


そう言って優しく微笑み

とみは目の前から消えた。


まいは半信半疑だった

部屋のドアを2回ノックし唱えるだけで本当に呼ぶことができるの?

「リカ!もう少し一緒にいてくれない?」


[リカ]

「もちろんそのつもりよ!!まず私の部屋を案内してあげたいの!でも初めてのテレポートよね?手を繋いで?」

そう言ってまいに手を伸ばした

まいはまた半信半疑で手を握ると

パッと景色が変わった。

ここがリカの部屋らしい。

今時の中学生の部屋という感じ。可愛らしい女の子の部屋だった。色は濃い色が多く リカの明るい性格を表していた。


[りか]

「初めてのテレポートなのにさすがね!私なんて目が回ったわよ笑」

まいはそれより魔法に感動していた

そして壁に貼ってあるポスターに目が止まった。

[まい]

「これは誰?」

リカの顔はカーーーっと赤くなった

「旭[アキラ]くん。かっこいいでしょ?」

初めてリカの小さな声を聞いた。


まいはそんなリカを見てニコっと笑った

「芸能人なの?歌手の人?」


旭は魔力が学校で2番目に強い人らしい。

魔法界では魔力が強いほど人気になる傾向があるらしい。

魔力が高い人にはファンがつくことも多く、そしてファンを楽しませようとイベントも多く開催されることをリカは教えてくれた。

「旭くんの歌やラップ、聞いたら惚れるわよ!!!」


リカは旭の魅力をまいに熱弁した。

リカはどうやら旭に惚れ込んでいるようだ。


そしてまいは聞いた。

「魔法学校があるのね。私も行きたいな。学びたいの!」

リカ

「まいが行ったら学校じゅうパニックよ!あなたは特別なのよ!」


???

まいは不思議に思った


リカ

「あなたの父親母親はずば抜けた魔力の持ち主だったそうよ。私も9歳から入ったでしょ?だからよく知らないのよ。詳しいことはとみさんに聞いてちょうだい。

あ!もうこんな時間!!」


時計は21時を回っていた。

「まだ仕事が残ってるの!お風呂も入らなくっちゃ!」そういい手を繋ぎまたまいの部屋に戻ってきた。


「まい!今日は楽しかった!私あなたに出会えて本当によかったわ!明日もハードな1日になるはずよ!ゆっくり休んでね♪おやすみなさい」

そう言い残しリカはさっと目の前から消えた。


まいは自分の手をしばらく見つめ

魔法の力を信じようとしていた。

そしてリカの旭のことを必死で話す姿を思い出して

クスッと笑った♪



そして自分は何者なのか、、、まだ疑問ばかり残りながら温かいお風呂に入り、また部屋に戻り

魔法の事、家族の事を考えているうちにまた少し不安になっていったのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ