表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特別な存在 MAI   作者: Macou
まい
10/20

颯とあやほ

次の日 まいは颯に会うことになぜか緊張していた。いつも通り颯は魔法学校の門でニコッと笑い「おはよ♪」と爽やかに挨拶をしてきた。まいはよそよそしくぎごちない挨拶になってしまった。


「今日の戦闘練習ですが少し休ませてください」

まいはあやほのところにいくんだ とわかった。

まい

「ええ。あやほちゃんが待ってるでしょ」

「今はあやほと距離を置くつもりです。」

聞いてもいないのに颯はまいにそう言った。まいは嬉しくなかった。その感情に自分でも驚いた。颯といると安心するしドキドキもする。でもあやほとの仲を壊して一緒になろうなんて考えはなかったからだ。


でも止める権利もない。まいは聞き流すことにした。


その夜颯はあやほの部屋に行った。

するとあやほは泣いていた。

「こないで。何も聞きたくない。」別れを拒否したいのだ。

「あやほをどんな時も守りたい 颯が言った言葉よ!でもあなたには最優先に守りたいものができたのね。」

「まい様を守るのは任務であり使命だ。」

あやほ

「そうかしら?愛しているんじゃないの?」

颯は驚き、混乱した。愛?????わからなかった。

これは使命感なのか・・・それ以上のものなのか?確かに晃一とまいで感情が違うのはあった。でもこれは愛なのか?


「わからない。でもあやほを愛していた。でも今、自分のやるべきことが多すぎて・・・あやほを1番に考えられなくなってきていた。でも必ず守りたい。それを伝えたかった。」

あやほは泣きながら言った。

「私は今もこれからも颯だけを愛しているよ」颯は傷つけた事を謝って去って行った。あやほは泣き崩れた。



その頃・・・まいは1人部屋で考え込んでいた。ベットに寝転び天井をひたすら見ていた。

颯があやほと付き合っているとわかった時、確かに私は辛かった。でもその後、2人の関係を少しずつ少しずつ頭の中で整理して認めていっていた。なのに颯が肩に寄りかかっただけで私の心臓は止まりそうなくらいドキドキした。あの感情はなんだろう。

でもこのまま自分の隣にいて欲しいなんて思わなかった。颯には帰る場所がある・・・そう感じた。かわいいあやほの隣でかっこよく微笑む颯がいて・・・理想のカップルの2人の顔が頭に浮かんだ。そしてそんな完璧でうちどころのない颯は憧れだったと気づけた。私の隣にいる颯はフォローの颯だ。


私も前に進まなきゃ!!!


そう決心したのか急にベットから立ち上がり、とみを呼んだ。今日の戦闘練習はとみを誘った。

とみは全力でぶつかってきてくれた。まいはとみの魔法を防御し、華麗にとみを封印の魔法にかけた。そしてすぐにその封印をといた。とみはまいの成長にびっくりした。

息切れしながらとみは言った。

「まい様・・・もう準備は整っているのですね」

まい

「なぜお父さんはトワを殺さずに封印したのか・・・友達だったから・・・今もずっとトワは封印されながら、何を考えているのかな?」

とみ

「いづみを殺した事・・・私は許せない。」

まい

「恨む事は許す事より簡単だから」

とみは戸惑った。とみはトワイズ達の抹消を望んでいたからだ。

とみ

「トワの封印を解くことはきっとまい様しかできません。それは大きな戦いの始まりの合図だと思いますが・・・」

まい

「もちろん。でも誰1人犠牲者を出したくないの。恨みや憎しみを生みたくない。もしまた同じ事が繰り返されるのならまた封印するわ」強気な言葉だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ