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心配する姫

作者: 石川 瑠佳

「怪獣がやってくる、怪獣がやってくる」オロオロ、オロオロしている姫。

「いけない。落ち着かなくては…」

 停止する姫。

「ブッハーッ」姫は、息をも止めていた。

「苦しい。息は、吸わないと…」

 姫は少し固まり、何かを思いついたような反応をする。

「こういう時、姫が怪獣に捕まって、その代わり、国に手を出さないと約束させる。あの、怪獣は頭が良かったはず。要求を飲むかもしれない」

 だが、姫は怪獣を想像する。

「ウワッ、怖ッ…」姫、頭を抱える。

「ここは、怪獣が喜びそうな物をまとめた贈り物を、贈ろう」

 姫は、素直に怖がりだった。



                  終


普通、怖いわな。

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