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中年冒険者、家を買う。  作者: 小雅 たかみ
3棟目 ~エルフの国境街~
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第44話 再会Ⅱ

「うぅ。リオさん。酷いです。」


「おお?その喋り方は、アキヒコなのか?

随分と逞しくなったじゃないか!見違えて分からなかったぞ?」


異世界から急に召喚された少年。

冒険者として魔物と戦うことも恐れた気の弱い勇者。


そんな彼は今では立派な好青年になっていた。

体つきもしっかりしており、顔もどこか凛々しくなっていた。


まぁ一瞬誰か分からなかったので正直にそう言ったら、一気に昔のアキヒコに戻っていたが。


アキヒコとじゃれ合っていたら、その後ろからゾロゾロと続いて入ってきた。


「……ん。リオ。……久しぶり。」


「ハッ。リオさん!俺達と勝負しようぜ?」


「もう。タロトってば。急に何を言い出すんですぅ?」


ネル、タロト、パルム。

アキヒコと共に歩む冒険者のパーティだ。


「皆、元気そうだな。

ネル。お前は小さいままかと思っていたが、大きくなったじゃないか。」


「……ん。そう言ってくれたの、リオだけ。……ありがと。」


「そうなのか?毎日見てるヤツには分からんのかもな。

タロト、パルム。お前達は相変わらずだな。

さっきアルバから聞いたぞ。恐らくもうお前達の方が強いんじゃないか?」


「違うんですぅ。リオさんの噂は色々と聞いたんですぅ。

それに比べて私達はまだまだで……、タロトったら焦ってるんですぅ。」


「馬鹿!パム。それは言うなよ!?」


「そうなのか?

まぁ確かに、お前達のパーティ名は未だにわからんままだがな。」


と正直にぶっちゃけたら、アキヒコ達は、


「うぅ。」「……むむ。」「うぐっ。」「ですよねぇ。」


とそれぞれが心にダメージを負っていた。


だがアキヒコを筆頭に皆、成長していた。


俺が知っている昔は、誰もが少年少女だった。それが今では青年、女性へと変貌していた。

中身は相変わらずのようであったが、その辺りは、すぐに分からないものだ。何かしら体と共に心も成長しているはずだろう。


「まぁ焦っても良いことは無い。地道に頑張れ!

そんなことより自己紹介でもしようか。

ココの住人が一人も居ないが、綺麗に分かれているから分りやすいはずだ。」


クルーベ家族やアキヒコ達パーティの最初に買った家の住人達を見た後、ブラントやベロス、そしてオウガ達エルフ組の今の家の住人や関係者を見回す。


どっちもクセの強いヤツばかりだ。

誰もが驚き疲れないか少しだけ心配になった。

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