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2.新型コロナウィルスの情報を知りたい? なら厚生労働省HPに行かないと

ちょっと割り込みになりますけど、急遽、厚生労働省の新型コロナウィルス特設ページを紹介することにしました。いやー、結構、情報発信をちゃんとやっていてくれていたんですね。

連日の新型コロナウィルス関連の報道、量だけは多いんですけど、いまいち欲しい情報がない、というか偏ってますよね。野党が法案を出せば「攻勢」と称したりと、国難の一大事だというのに、マスコミは政争のレッテルを貼って遊んでて、頭が痛いです。

まぁ、そんなことをやってられるくらい、日本は2020年04月27日現在、まだ感染爆発を起こしている国のように追い詰められていないことの証左とも言えるでしょう。


さてさて、皆さん、新型コロナウィルスについて情報を集めるならどうします?


ネットのニュースを漁る? それも悪くないですけど、とにかく量が多いのと、偏った意見(発言者が感染症の専門家でもない医師とか、名前の見えない都内病院勤務の〇〇とか)が多くて、読んでると混乱してきますよね。


そこで、まず基本に立ち返りましょう。


感染症と言えば、対応するのは厚生労働省。

なら、厚生労働省のホームページに行けばどうかというと、新型コロナウィルス特設ページがあり、日々のPCR検査状況や、入退院情報が掲載されていたり、まだ手元に届いてない「全家庭に配布される布マスクにセットで入っている啓蒙用資料(日本語、英語、中国語の3種類あり!)」まであったりと、至れり尽くせりです。


いやー、本来なら最初に観に行くべきなのに、今までノーチェックでした。


どうも日々、流れてくる膨大なニュースを眺めているだけでお腹一杯って感じで、なぜか思いつきませんでした。ざっと眺めていると、とても役立つ情報満載で、かなり有用です。


例えば、以下の表ですけど、2020年04月27日12時現在のPCR検査の実施状況が記載されているんですけど、なかなか興味深いことが書いてありますよね。


挿絵(By みてみん)


現在の検査基準だと、まったくの無症状者がPCR検査を受けるというのは、感染クラスター発生現場にいて、症状がなくとも確認することが必要と判断された、そんな人しかありえませんが、有症者8051人に対して、無症状者は833人。

感染者の2割は症状がでないとも言われてますけど、この値からは症状なしの比率はもう少し低そうに見えますね。


また、表の下の「※1」の説明文で、括弧内、前日からの変化に目を向けてみると、日本国籍確認済みは5831(+51)人、外国籍確認済みは204(+86)人だと書いてあります。前日からの変化分で行くと、半分以上が外国籍の方なんですよね。これは結構重要な情報に思えます。日本人が基本的に全員受けてるBCG接種、当然ですけど、外国籍の方は受けてませんから。

日本国内の外国籍の方は283万、約2%に相当することを考えると、陽性者に占める外国籍の方の割合の高さは、やはり「何か」理由があると考えるのが妥当でしょう。


そして、次の表。入退院等を示した表で、本来はこれを毎日、速報値で出してグラフ化すべきなんですよね。限られた入院ベットの数に対して、前日からの変化をみると、126人が新たに必要とする状況で、退院した人は90人。

つまり、増加率は鈍化しているものの、まだ入院者数が減少するには至っていないことがわかります。


挿絵(By みてみん)


どうせなら、通常状態の入院ベット数、他の病棟からかき集めた入院ベット数、ホテルを利用した隔離部屋数、あたりの数も示して貰えると、常態に戻るまであとどれくらいか読み取れて最高なんですけどね。病院は新型コロナウィルスに対応するために、後回しにできる患者の分をかき集めることで、なんとか入院を受け入れている訳で、やはりかなりの無理をしています。


入院治療を要する人が何人まで減れば、常態なのか。


なかなかニュースを眺めていてもわからないんですよね。悩ましい話です。


という訳で、軽く紹介しましたが、厚生労働省の新型コロナウィルス特設ページは大変有用です。まずはここに掲載されている情報に一通り目を通してみましょう。


そうすれば、今必要な事は「自分自身が無症状の感染者で、他の人を感染させてしまうかもしれない、とイメージして、人との接点を減らすこと」とわかるでしょう。


入院治療を必要とする人数(+126)と、退院している人数(+90)の差はかなり縮まってきてますが、これをまずは逆転させなくてはなりません。


最終的には、1日の陽性者が10名程度というレベルまで落とせれば、感染経路の調査も行える状態に戻り、緊急事態宣言を解除できるだろうと「八割おじさん」こと、西浦博教授もNHKの番組で話されてました。


当面、直接的な接点を持てない外国の感染・対応状況を毎日チェックする必要なんて、殆どの人は必要ないでしょうし、効果を期待できる薬の話だって、そうそうすぐに結果は出てきません。


多過ぎる偏った情報に押し潰されないよう、情報と上手く付き合っていきましょう。


<おまけ>

日本では現在、土葬は禁じられており、火葬場は、元々余力が一割程度しかありません。なので、亡くなった方を火葬して葬儀を行う段取りをされたことがあればわかる話ですけど、時期によっては葬儀を行う日を調整するため、ドライアイスで何日も冷やして、日数を稼ぐなんてことは普通に行われています。


ですから、混雑している火葬場くらい、時期や場所を選べば簡単に見つかります。


もし、日本で感染者が実は多くて、死者が急増していれば、火葬場は簡単にパンクしてしまい、ニューヨークのように冷凍車をズラリと並べて遺体を順番待ちさせるか、大きな穴を掘ってそこに遺体を放り込んで埋めるような真似をせざるを得なくなります。

感染して亡くなったかもしれない方を、検査もせず、非感染者扱いして普通に葬儀をしてたりすれば、葬儀場が感染クラスター多発地帯になってる筈ですが、そうなってはいません。


という訳で、自覚症状のない、あるいは軽くてすぐ回復している感染者はかなりの人数がいるのは確かでしょうけど、感染して治療も受けられず悪化して亡くなっている人がゾロゾロいるのに、検査してないから、感染者扱いされない、なんて主張は説得力ないことがわかるでしょう。

皆さんも、本文で書いた通り、ぜひ一度は特設ページをご覧になってみてください。特設ページで基本情報を把握しておけば、偏った意見や記事に触れた時も、「いやいやなんかおかしいぞ?」と気付けると思います。

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彼女を助けようと異世界に来たのに、彼女がいないってどーいうこと!?』になります。
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