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16.新型コロナウィルスの死者率と肥満率の密接な関係(その3)

緊急事態宣言の解除から約5週間が経過したので、その状況と、新型コロナウィルスで亡くなる率と、肥満率の関係について表を更新してみました。

2020年07月01日から、制限措置が緩和されてから五週間ほど経過しましたが、本日の厚生労働省の発表(括弧内は前日との差)では、「入院治療等を要する人」は13633名(+622名)、「退院または療養解除となった人」は32805人(+746名)と、沢山入院する人もいるけれど、沢山退院する人もいる、といった感じが続いており、「重傷者の人数」は合計162名(+6名)と重傷者の割合は1%程度と低い状態が維持されているのは幸いです。経済活動を再開し、観光産業を救うためということでGOTOイベント(東京は除外されましたが)も実施されていることを考えると、抑えられているほうではないでしょうか。


挿絵(By みてみん)


夏も本番となり、炎天下でマスクを付けていると僅かな時間でも、マスクの裏が汗でびっしょりなんてことになるくらいで、熱中症にならないよう、周囲とソーシャルディスタンス(2m)を確保できる外であれば、マスクは外すよう指導も出てますが、それも納得です。皆さん、熱中症には気を付けましょう。天気予報を見ても日本全国が毒々しい赤で表示されるなど、昨今の気温は殺人的です。




さて、今回の話題は、新型コロナウィルスによる人口あたりの死者数と、肥満率の関係、その更なる続報です。最初の掲載(2020年06月06日)、前回(2020年07月10日)、そして今回(2020年08月10日)ですが、多くの国で感染がいまだに広がる傾向に歯止めがかからない、そんな中で、新しい情報を加えると何か変わるのか、それを見てみることにしましょう。



挿絵(By みてみん)


↓以下、定型説明文です。

左側が感染者が多い上位16か国と、よく注目される2国(スウェーデン、ポルトガル)の人口、新型コロナによる死者数、死者数を人口(万人)で割った死者率、それに肥満率と南半球に位置している国かどうか示しています。ちなみに肥満率とは人口に占める体脂肪率30%超の肥満者の割合でWHOが発表しているデータです。……世界はデブで満ちている、驚きです。


 ※日本人は体脂肪率25%を超えると肥満と認定して治療対象としていますが、これは日本人は遺伝的に体脂肪率が高まると、生活習慣病などの問題が多発してしまい、海外ではごろごろいる体脂肪率30%とか40%なんてレベルに行く前に亡くなることが多いからなんだそうです。


そして、右側は、新型コロナウィルスに対して死者数がとても低いと話題になっている東アジア、東南アジア、大洋州の国々を示しました。少し欄が余ったので、左右の表に出てこない残りの人口1億人超の3か国(ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ)を追加しています。


それと、7月時点で感染者が急増してきた4国(南アフリカ、コロンビア、カタール、アルゼンチン)を追加しています。


死亡率の色分けは同程度の数字を私のほうでグループ化してみたものです。赤い方が死亡率が高く、水色がとても少ないことを示しています。

↑定型説明文はここまで。


前回との違い

・死者率5.00を超えるところが出てきたのでより赤い色合いに変えました。


死者数ではアメリカがやはりダントツですが、南半球の国(ブラジル、ペルー、チリ、メキシコ、南アフリカ、アルゼンチン)の死者数の伸びがかなり大きく、その勢いは衰える傾向が見えません。インドやサウジアラビア、1億超えの3国(ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ)もかなり増えてます。


肥満率が1桁%の国々は死者数がとても少ないことがわかります。インドの死者数も増加ペースはまだまだ衰えていませんが、、それでも人口が13億と多いので、人口に対する死者率という意味ではやはり、まだ低いレベルを維持しています。


痩せている国は、死亡率が低い傾向は続いていますが、表の右側、インドネシア、フィリピン、それとオーストラリアで死者が増えてきているのが気になるところです。





経済を止めていると、経済的に死んでしまうため、多くの国で経済活動を再開しており、ロックダウンをするだけの裕福な国はもう存在しないことが証明されてしまいました。そのため、どの国でも感染者がある程度増えても、なんとか経済活動を続ける方向で進んでいます。


幸い、重傷者への処置も何も打つ手がなかった初期に比べて、様々な薬を使うなどして、回復させる事例が増えてきてます。日本で死者数がそれほど増えていないのは、治療方法がある程度確立されてきた、というところが大きいと言えるでしょう。


アメリカは相変わらず、三密を守らない人達が多い状況は変わりません。閣僚で感染者が出たこともあって、病院を視察した際には、トランプ大統領もマスクを付けるなど、少し方向性も変わってきた感はありますが、それでも日本人の感性からすれば、麻生閣下が「民度の違い」と言ったことも、その通りを頷くところでしょう。



ワクチンの開発が各国で進んできており、早ければ2020年10月頃から大量に供給できるような話が出てきています。ただ、副作用が出ても製薬会社は賠償はしない(普通の治験の段階をすっ飛ばして、早さを優先しているのだから当然の話)となっており、健康な人がワクチンを接種することが本当に必要なのか、そこは日本のように死者数を抑えることができている国では考えるべきでしょう。


新型コロナへの治療法が現在のペースで確立していけば、多くの人がそもそも自覚症状すら出ない訳ですから、そこで敢えて通常のワクチンよりずっとリスクが大きい新型コロナのワクチンを急いで接種する必要は薄い、そう判断できるかもしれません。なにせ健康な人が対象です。風邪薬でも数万人に一人は酷い副作用が出ると言われている訳で、何万人も副作用で苦しむことになる……かもしれません。それでは本末転倒です。


まだまだわからないことだらけの新型コロナウィルス。はっきりしているのは、感染者の増加ペースは衰える気配すらなく、そして、それでも感染対策をしつつ経済活動を続けていくしかないということ。

厳しい状況が続きますが、行動変容を継続して、熱中症にならないよう、なんとか折り合いをつけつつ乗り切っていきましょう。


<補足1>

PCR検査に必要な費用(日本の場合2万円とか)から考えても、多くの国で出てる陽性者、感染による死者数がどれだけ正確かというと、かなり疑問があります。先進国は実際調べていると思いますが、発展途上国の場合、症状だけで判断するという事例も多いようです。それと感染者数がほとんど横ばいの数字になってる国もありますが、それは検査上限に達していて、それで安定しているだけです。まともに調査すらできてない国も多いでしょう。また、感染者として数える基準も国毎にかなりばらつきがあります。ですので、出てくる数値自体に一喜一憂するのではなく、増加、減少の傾向を見る程度とするのが妥当です。


<補足2>

マスコミは感染者数を日々、報道してますが、インフルエンザで感染者数を集計して発表していないのと同様、報道も入院治療を必要とする人数、重傷者数、死者数の報道に切り替えていくべきではないでしょうか。どうせなら、交通事故や、他の病気の場合も参考として併記する形で。

新型コロナだけが病気ではなく、治療が必要な人は他にも大勢いることを示すべきでしょう。

今後、治療により回復する人の度合いが増えていけば、そちらにシフトしていく筈です。

今のように、無症状の人までホテルに隔離するような施策は予算的にも、医療体制的にもずっと続けることはできないのですから。

前回の表の更新から、一か月が経過しましたが、新型コロナの感染は衰える傾向すら見えてこないですね。本文でも書きましたが、ある程度、治療方法が確立されてきたのは良い傾向と思います。ただ、ワクチン……本当に救世主足りえるのか、その効果はどの程度の期間期待できるのか、副作用は許容できるレベルなのか、などわからないことが多いだけに、過剰な期待は禁物でしょう。

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彼女を助けようと異世界に来たのに、彼女がいないってどーいうこと!?』になります。
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