死
痛い。率直に、普通に痛い。
「死にたい。自殺してぇ。」
てっか……
死ね。
自殺しなくても、死ね。
「出血多量」ってやつだ。
何分くらい、耐えらるだっけ?
手首のつけている、時計をみる。
かってまもない。Gショック。
バイト頑張って買ったのに傷だらけじゃないか。
売れるかなぁ。
何いってんだ、おれ。死ぬかもしれないのに。
「はぁ」
ため息。
1時間が過ぎようとしてる。
カーラーの救命曲線とかうのでは、
確か1時間で、死亡率
エーと、
100%
早く、救急車来て、死んじゃうから。
主人公死んじゃいますよー。
らブすトーりー終ちゃあいますよー。
あ。
ラブストーリーはまずい。
男子校で、らぶスーとーりーはヤバい。
腐女子とかが喜ぶヤツ。
人間ってこんなにあっけないんだな。
何で死ななければいけないんだろな。
死にたくないし、まだやりたいことあったし。
死にたくない。なにこのコノコペルニクス的転回。
使い方正しいか知らないけど、最初は死ぬなんか思ってなかったし。
最初、死にたいなんて言ってた癖に。
死にたくないなんて
「ゴフォ、、、ヴォフ、、、」
咳き込んだら、赤い綺麗な色の血をはく。
来世はこんな死に方じゃなくて、もっとまともな、
死に方がいいな。
Gショックの針が12時を指す。
事故からおよそ52分たった。俺運のいい方じゃないの?
もしかして、でもそれは助けが間に合った時に意味があるが、
助けも来ないのにずっと悶えているのは苦しむだけだ。
発見されたときには既に時遅し。みんなただの屍。
修学旅行でこんな目に遭うとはな。移動中のバスでこんな目に遭うなんて。
その時点で運悪いは。
56分が経過。
だんだん意識が薄れていく。寒い。
5枚も重ね着してんのに。
あとももひき、、、
死んだって誰にもきずかれなかったらして、、
死んじゃたかな?真っ白な、空間が広がっている。
そこにもう一人の自分がたっていた。
すると、もう一人の自分てを伸ばしてきた。
まるで握手を求めているようだった。
手を繋ぐとそこには、美しい草原が広がっていた。
死んだときと同じ服装。ぼろぼろ、、、
あ、良かった、Gショックも無事。
しかし、体に外傷はないようだ
風に吹かれ草花が揺れていた。
レンガ造りの家の残骸が残っている。
人か知的生命体がいたことはたしかだ。
5W1Hでいくとまずここはどこ?自分は自分なのか、そして今はいつなのか?
どんな状況なのか?そしてなぜこうなった?死んで転生した!
おまえは、阿呆か?「頭、お花畑の中二病か?」
そんな馬鹿なことあるわけないだろ。
例え、巨大なブロッコリーのような木があろうとな!
当たり前だが誰も知り合いがいないそして、この世界の知識が全くないこと。
「うん、危機だな。また死ぬぞ。これ、、、こんどは餓死かよ。」
ひとりでぶつぶついっていると、
「そ...そこの...中二病とか言う...痛そうな病気のお方....大丈夫ですか?」
後ろで誰かが小声でいった。聞こえなくてもありえないくらいのこえ
だった。
「俺は中二病なんかじゃ、、」
振り向いた時、
金髪のボブカットの美少女が青いつぶらな瞳がこちらを見ていた。
スチームパンク風の装いで黒色のコルセットに茶色のベルト、
四眼式スタイルのレトロアンティークゴーグル。
そして、その...ふくよか胸!
「あの...ここって...」
「ドカっ」
鈍い重低音が響く。
「カ...カーラ!?なにしてるの!?」
「そいつが嫌らしい目で見てたから。」
意識が遠退いていく...