カケラ。5 星のカケラをお探し下さい。
お次は・・・お『じぃ』さんの手元に・・・?
アナタ様がこの世にお生まれになった時に
占者による予言もまた成されました
ええ。確かに
アナタ様は皇帝なる星のもとに お生まれになった御方
その高貴なお血筋は 疑いようもございませんでしょう。
ええ。確かに
――・・・え?おべっかはいい、ですと?
左様で。しかし、おべっかなどではございませぬぞ
これは真実にございますから
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さてさて・・・そうそう。
下された予言の内容についてで、ございましたね?
そう。確か・・・・・・
『皇帝となる魂の者に寄り添うべく 一緒に下り落ちた 星のカケラ がある』
無数で
数多の
流星群の中に
ひとつ
アナタ様と共にあろうと意志持つ者の魂
それが
アナタ様が生きるのと 同じ時を選んだ――と。
どうです?
心強いとお思いになりませんか?
何と頼もしい
千の民人より
万の家臣より
もっとも強力で頼もしい限りでございませんか?
――この、じぃは何よりも嬉しく思いましたよ
アナタ様は確かに
まごうことなき皇帝のお血筋
それ故にそれは時として
孤高を誇らねばならぬ立ち位置
無数に輝く群星の中で
ひときわ煌く
軸となるべき
皇帝という名の座標
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さぁ
予言を信じて
アナタ様の その お隣で
輝くべき星を
早い所 見つけ出してしまいませんか
言うなればそれは
星のカケラ。
それこそが
アナタ様という星の
魂の片割れ
さぁ
ぐずぐずせずに
アナタ様のお心の星を捧げるに相応しい
―― 姫を
・・・・・・どうやって見つけるのか、ですって?
それは
アナタ様のお心の
羅針盤が指し示す方角に
輝いております事でしょう
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――僭越ながらこのじぃ!
協力は惜しみませぬぞ。
・・・じぃやさんは知っています。
彼がもっと強く強く輝く星となるには、その傍らで微笑んでくれる強くて優しい女人が必要だと。
――早い所・・・星のカケラなる『魂の伴侶』を見つけて下さいよ。
そんなじぃやさんからの、お願いでした。