そうだ…街に行こう
「それじゃあ、朝飯でも食べようか?」
「はい…っ!」
笑顔で歩き出そうとしたマリアがふらつく。
「大丈夫?昨日は無理させちゃったね…」
昨日はマリアの初々しさに更に燃え上がってしまい、初めての相手に何回戦も夜戦をしてしまい、かなり無理をさせたと思う。
マリアも途中から、喜んでいたんだけど最後は失神しちゃったし。
「よっ…じゃぁ行こうか、お姫様」
「きゃっ…!はい…///」
俺は優しくマリアをお姫様抱っこしてそう告げるとマリアは顔を赤らめて嬉しそうに俺の首に手を回した。
俺たちは、そのままキッチンのテーブルまで移動してそのままマリアを膝の上に座らせ「あ〜ん」とか食べさせ合いっこをして甘々な朝食を終えた。
お互いに最初は照れもあり、ぎこちなかったが最後らへんは完全に新婚夫婦って感じだった。
それから、身仕度を整えてから《魔法の家》を出て収納し、【隔離結界】を解いた。
「さて…これから近くの街に行ってみたいんだけど、マリアはこの辺地理分かる?」
「この辺だと…一番近い街は、セントジョージ領のジョージの街だと思います」
「じゃあ、そこに行くにはどのくらい時間が掛かるの?」
「多分…森を出てから徒歩で3日くらい掛かると思います」
「よし!急ぐ旅でも無いし、ゆっくり行こうか」
俺は、マリアの腰に手を回し無理がこないように支えながら歩き出した。
「はい…///」
マリアは寄り添う様に身体を預け歩き出した。
それからの旅路は特に問題もなく、朝から歩き出して昼には昼食を食べて30分位休憩して夕方まで歩き、夜は【隔離結界】と《魔法の家》のコンボで安眠をとるって感じで安全な旅が出来た。
マリアは初日の昼までは歩くのも辛そうにしていたが半神になったからか、夜には全快して、夜戦を挑んで来たのでハッスルしまくった。
対戦成績は今のところ、全勝しているが日々強くなっているマリアにいつか黒星をつけられる日がきそうだ…。
そんなこんなで森を出てから3日、ついにこの世界で最初の街『ジョージ』にたどり着いた。