初嫁ゲットです
(マリアが風呂に入っている間に飯の準備しようかな。)
俺はテーブルの上に【無限収納】から料理を出していく。
「ん〜何がいいかな?とりあえずサンドイッチとコーンスープと…後は串焼きがあるからそれでいいか?デザートは冷蔵庫の中にプリンを入れて冷やしておこう」
「しかし…」
(マリアをどうするか問題だな…そのまま放り出してもあっと言う間に魔物の餌だしな。)
俺がどうするか考えているとマリアが風呂から上がって来たようだ。
「湯加減はどうだった?」
「はい、とても気持ち良かったです」
振り返ってマリアを見た時衝撃が走った。
今までは髪は血で固まっていてバリバリになっていて顔も身体も血だらけでボロボロだったのに風呂から上がると髪は綺麗な金髪でサラサラ肌も白く透き通っていてムダ毛一本もない様にツルツル、目は大きめで少し垂れ目になっていて優しい印象を与えている。
何より注目すべきはその胸のボリューム、どうやらG以上ありそうだ。
(やっべ、マジ好みだ。)
「食事を用意したからたべなよ」
「すみません、何から何まで…ありがとうございます」
「さぁ、座って」
俺は自分が座っている席の対面の席にマリアを座らせる。
「それじゃあ、食べようか」
「はい」
二人で食事を摂る。
「…うっ…うっ…うっ…」
マリアが急に泣きだした。
「どうしたの?嫌いな物でもあった?」
「いえっ…奴隷になってからこんな…美味しい食事を奴隷になってから食べられるなんて…」
「沢山あるから好きなだけ食べていいよ」
「はい…」
やはり奴隷にはこれぐらいの食事も豪華な料理のようだ。
「このパン柔らかくて中のソースも凄く美味しい、この串焼きも肉が柔らかいし、このスープも甘くて美味しい」
その後も、美味しい美味しいと言いながらマリアは全ての料理を食べていた。
「はい、これデザートね。プリンって言うんだ」
俺は冷蔵庫の中からプリンを取り出した、プリンはどの世界でも外す事のない定番のデザートだソースは俺。
「デザート…本当にありがとうございます…うっ…うっ…」
マリアはまた泣きだしてしまった。
まぁ、オークの集落から命からがら逃げて来てその上ワイバーンに襲われて気を張りっぱなしだったんだろう無理もない。
マリアが食べ終わったのを見計らって俺はマリアの今後について切り出した。
「マリア、君はこれからどうする?」
「私は…奴隷ですから行くあてもありません、よろしければこのままシンドー様のお側に置いて頂けないでしょうか?」
「ん〜でも俺と居ると危険もあるし死にそうになる事もあるかもだし大変かもしれないよ?」
「それでも、私は貴方の側がいいです」
「俺は嬉しいけど、会ったばかりの俺の何処がそんなに良いの?」
「それは…」
マリアが語ってくれたのはこの世界での男女の価値観だった、要約すると。
・この世界では背が高く強いことが男女問わず魅力的とされている。
・この世界では男性より女性の方が背が高く女性でも大きい人で170㎝男性だと160㎝位らしい。
・なので俺の身長が180㎝超えていることでかなり魅力的らしい。
・魔法使いも貴重でこれも魅力的らしい。
・マリアの様な160㎝以下の女性は異性から魅力が無いと言われて相手にもされない様だ。
「分かった、じゃあ奴隷じゃ無くて俺の嫁になってくれ!」
「えっ…でも私こんな体ですよ?」
「俺には、魅力的な体なんだよ!誰がなんと言おうとな!」
俺は本心からそう言った、実際好みのどストライクだからだ。
「本当に?本当に私で良いんですか?」
「あぁ、マリアお前が良いんだ!返事を聞かせてくれ」
「はい…不束者ですがよろしくお願いします」
マリアは泣きながら抱きついてきた。
俺はマリア泣き止むまで優しく抱き締めながら頭を撫で続けた。