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5度目の異世界は…  作者: ゆう
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ワイバーンは雑魚でした

森を出る前に、装備の確認をしよう。

《革パン》《革ジャン》《革靴》そして《神製鋼のバスターソード》これは刃渡2.2メートル幅35センチの大剣で重量も50キロほどあり普通の人にはまず使いこなせないロマン武器だ。

剣を背中の鞘に収め俺は歩き出した。


森の中を歩いているとギャァ ギャァと言う鳴き声が聞こえてきた。

なんの声だろうと思い俺は声の聞こえる方向に行ってみた。


声のする方に近ずいてみると"それ"の姿が見えてきた。


「ん…あれは竜か?」


確かめるために近づきながら目に神気を集める。神気を使って色々試していた時に気付いたんだが目に神気を集めると鑑定の様な物効果があるみたいだ。


ーーーーーーーー

種族 ワイバーン

脅威 Aランク

ーーーーーーーー

「ワイバーンか…、1匹だし雑魚だがどうするかな」


ワイバーンは何かを食べていた。

よく見ると人間の死体のようだ。


「見慣れているが、気分の良いものじゃ無いないし死体もかなりな数だな…」


そこら中に千切れた腕や脚、原型をとどめてい無い肉片や血が散乱していた。


その惨状を見ていると視界の隅の方で何かが動いているのが見えた。

そちらに視線を移すとボロボロの多分女性と思われる人が這いずりながら逃げようとしていた。


そんな状態をワイバーンが見逃すはずもなく、ワイバーンは咬み殺そうと頭を向けた。


ヤバいっと思った時には身体が勝手に動いてワイバーンの首をはねていた。


「大丈夫か?」


ワイバーンの首をはねた後振り返って女性に問いかけた。


「…っふ…っふ…っふ」


女性は意識が定かでは無いようでとりあえずかなりマズイ状態だと言う事が分かった。


「しょうがない!コレを使うか」


【無限収納】からエリクサーを取り出した。このエリクサーは3度目の異世界で買い占めた最高級回復薬だ。


エリクサーを口に含み口移しで飲ませていく、口に含んだ時に神気で回復効果をさらに高めて飲ませる。


飲ませ終わると全身の傷がみるみる治っていく。


「さすがエリクサー、効果が半端じゃ無いな」


「ほかに生きている人もいないし移動するか」


それから【無限収納】の中にワイバーンの死骸を収納して女性をお姫様抱っこで離れた安全な所までいどうした。


ーーーーーーーー

氏名 マリア

年齢 25才

職業 奴隷

ーーーーーーーー


どうやらこの娘は奴隷のようだ、一体何があったのか気になるがとりあえず、起きるまで待とう。



それから2時間ほどが経ってから彼女が起き出した。


「ん?あぁ起きたんだね、おはよう」


「おはようございます…これは一体どういうことでしょうか?ワイバーンは?」


「とりあえずコレでも飲んで落ち着いて」


俺は持っていたスポーツドリンクをペットボトルからコップに移しマリアに渡した。


「んぐ…んぐ…んぐ…っは〜甘くて美味しい」


相当喉が渇いていたんだろうマリアはスポーツドリンクを一気に飲み干した。


「まずは自己紹介でもしようか」


俺は鑑定で分かってはいるが自己紹介をしてみることにした。


「では、私からステータスオープン」


ーーーーーーーー

氏名 マリア

年齢 25才

職業 奴隷

ーーーーーーーー

と書かれたカードが右手の甲から浮かび上がった。


なるほど、この世界ではこうやってステータスの確認をしているのか。

俺も同じ様にやってみた。


ーーーーーーーー

氏名 ユウ・シンドー

年齢 35才

職業 鍛治師

ーーーーーーーー

と書かれていた、多分俺の場合はこの世界に来て鍛治ばかりしていたから鍛治師になったんだと思う。


「じゃあ、マリアって呼んでも良いかい?俺のこともユウで良いから」


俺はなるべく自然にそう切り出した。


「はい、シンドー様お好きにお呼びください」


俺は苦笑いした、やはり奴隷とはどの世界でも同じなんだと実感した。


「じゃあ、今までの経緯を説明するよ」


俺はワイバーンを見付けた辺りから今に至るまでの経緯を説明した。


「ではシンドー様があのワイバーンを倒されたのですか?」


「あぁそうだよ、証拠にほら…」


俺は収納していたワイバーンの頭を取り出す。


「ひっ…!た、確かにその様ですね」


さすがにさっきまで自分が襲われていた相手が例え頭だけでも怖いようだ、体が怯えて硬直している。


俺はすぐにワイバーンの頭を収納して質問をしてみる。


「マリア、君はいや君達は何故あんな所にいたんだい?」


「それは…」


俺の質問にマリアはゆっくりと語り出した。





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