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5度目の異世界は…  作者: ゆう
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カレンとデート?

次の日、今日はカレンとデートの日だが、俺はカレンと街の近くの森に来ていた。

何故か?それは、カレンが言うには虎人族のデートは狩りを2人で行う事が常識らしい。

カレン曰く狩りでお互いの相性を計るらしい。

マリアは昨日作った糸を織物機で反物を作ると張り切っていた。


カレンを先頭に森の中を進んで行く。

すると、ゴブリンを発見した。

ゴブリンは10匹程の集団で何かと戦っていた。

よく見ると戦っているのは若い冒険者の様だしかも、かなり苦戦している。


「おいおい、ゴブリンに苦戦してんのかよ」


「いやいや、あの位の歳の子は、あれが普通やて」


俺が呆れているとカレンに窘められる。

それから少しの間、眺めていたが膠着状態が続いてイライラしたので、膠着状態を破壊する為に足下に落ちていた石を拾って投げた。


「あ…ヤベッ!」


軽く投げたつもりだったが、思いのほか力が入っていたらしく、石はゴブリンの頭を貫通してしまった。


「カレン、行くぞ」


「ええのん?あの子あのままで?」


「いいんだよ、男なら自分でなんとか出来るさ!」


「あっ…ほんまや、反撃しよったで〜」


カレンが言う様に、俺が投げた石が当たったゴブリンが死んだ事で他のゴブリン達が取り乱して騒いでいる背後から冒険者が斬りつけている。


「おお!半分倒したで〜、がんばれ〜」


カレンは完全に観戦モードで眺めているので俺も足を止めて観戦する。

暫くすると、なんとか冒険者の少年がゴブリンを倒し終わり、素材を剥ぎ取りっていた。


「さて、行こうか」


「せやね、行こか」


それから俺たちは更に奥に進み午前中を過ごした。


「そろそろ、お昼にしよか」


カレンが足を止めて振り返る。


「そうだな、丁度切り株もあるし」


カレンが足を止めた場所は森の中では開けた場所で、木を伐採した後なのだろう切り株がある。


俺たちは切り株に腰掛ける。


「はい!これ!」


「ん?何だ?」


カレンが四角い包みを渡して来る。


「お弁当や!力作やで〜!」


「おお!ありがとう!」


俺は、受け取った包みをを開ける。

包みの中に木箱があり蓋を開けると中身は、サンドイッチだった。


「綺麗なサンドイッチじゃん!ありがとう♪」


俺はサンドイッチをつまみ、かぶりつく。


「うまっ!マジ美味いじゃん!」


カレンが作ったサンドイッチは挟んである肉が柔らかくジューシーで野菜もシャキシャキした歯ごたえで何個でもいけそうな旨さだった。


「ごちそうさま!美味かったよ!」


あっという間に食べ終わってしまった。

当然カレンも食べているがカレンは俺の倍の大きさの包みを食べていた。


「せやろ〜、ウチ、料理には自信あんねん!」


「カレンを嫁に貰って本当に良かったよ!こんなに可愛くて料理上手なんて俺には勿体無いぐらいだ!」


カレンは頬を染めながら手をヒラヒラさせながら言う。


「そんなん言うても何もでらんで〜///、それにウチは料理くらいしかマリアに勝てんしな〜」


「そんな事気にしてたの?」


「そんな事でも!ウチのプライド的にあかんのや!それに、まだまだ嫁も増えそうやし」


「え…俺は2人で十分なんだけど…」


「そんなんありえんわ!ユウがその気が無くても相手が黙っとらんよ」


「でも…そんなに何人も養えんよ…」


「こっちの女は、そんなん気にせんで〜、ユウが居った世界はどうか知らんけど、こっちじゃ女が男を養うのが普通やで、だから一夫多妻っちゅ〜んが通るんや」


「って事は、こっちじゃ男が働かんのが普通なのか?」


「騎士団やその他の例外もあるけど概ねそうやで〜」


「なるほど、だから昨日、俺が金を出したら商人が驚いてたんだ」


「まぁ、人それぞれやからウチはウチで良いと思うんやけどね、せやからこっちの女の考え方は男に囲われるんや無くて、女が男をシェアしてるって考え方やな」


「そうか…」


「せやから、これからも嫁は絶対増えるっちゅ〜事やな!」


「なるほど!まぁ嫁が増えるかどうかは分からんがカレンの考えている事はわかった」


「せやからな、もっとウチを可愛がってな♪」


カレンが上目遣いで見てくる、アザトイが可愛いので良し!


「あぁ、わかった」


そのままカレンを抱き上げてキスをする。


「…っん…っんっん」


優しく長めのキスを終えて昼からの狩りに取り掛かろうと準備して居た時マリアからの通信が入った。


『あなた!もう糸が無くなっちゃうわ!何とかして〜!』


通信を聞いて俺とカレンは笑ってしまった。

正直、雰囲気ぶち壊しだが、これが俺たちなんだな〜と実感して、マリアには素材を集めてから行く、と連絡して通信を切り狩りを再開した。


午前中の様なのんびりペースでは無く、2人共本気モードなので、オーガや牙狼やワイバーンも狩り、街に戻りマリアの元に急ぐ。


「マリア!狩ってきたで〜!」


「ありがとう〜カレン!あなた!お願いします!」


「おう!任せろ!」


俺は糸を取り出す準備をする。

その日はずっと作業場で糸の抽出作業を夜までしていて、マリアはまだ掛かるから先に宿に戻って良いと言われカレンと2人でベットでイチャイチャした。

カレンと2人っきりでイチャイチャニャンニャンしていると、マリアが帰って来てそのまま乱入して、3人でイチャイチャニャンニャンした。……あぁ、幸せ…。

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