一年が経ちました
あれから一年くらいが経った。
新しい身体には1ヶ月くらいで慣れた。
ただ問題はトレーニングの為に使った武器が全部壊れた事だ。
4度の異世界で数千以上の戦場を戦い抜き数百にも及ぶ武器を貯蔵していたが全て使い切ってしまった。
だから、とりあえず1ヶ月目からは神術のトレーニングをしてみた。
『神術のススメ』と言うタブレットっぽい物に入っていたアプリを見てみた結果こう書いてあった。
・神気を感じてみよう
神気は身体の中を循環しています感じてみましょう。
・神気を使ってみよう
神気を操る神術は神の奇跡です、基本イメージなので使いまくって鍛えましょう。
正直、アバウトすぎる!と俺はキレかけたがキレてもしょうがないので、取り敢えずやってみる事にした。
それから、1ヶ月くらいのトレーニングで神気をある程度使えるようになった。そして俺は気付いた、どうやら神気は限界まで使って回復すると鍛えられ増えていくようだ。
それから俺は、如何に効率良く神気を限界まで使うかに重点を置くトレーニングを試行錯誤し鍛冶が最も効率が良い事にたどり着いた。
切っ掛けは、トレーニングの試行錯誤中に【無限収納】の中身を整理していた時に見知らぬ物が大量に入っていた(多分4柱の神と融合する時に一緒に持ち物も入ったんだろう)中に《神の精製炉》と言う物を見つけた事だった。
《神の精製炉》は、神気を燃料に金属を精製する為の炉であり、使う神気の量が莫大だった。丁度数百と言う壊れた武器があるので、ぶち込んで精製しまくった。
大体の武器は鉄か鋼だったので《神製鉄》と《神製鋼》のインゴットになった。
それを、《神の槌》と言うハンマーで鍛錬し剣を打つ。ハンマーを振るうたびに神気を込めていき色々な剣や槍などの武器を作った。
この頃には鍛冶にハマってしまい他の金属も試してみたくなり【無限収納】の中に入っていた《ミスリル》や《オリハルコン》や《ヒヒイロカネ》なども《神の精製炉》にぶち込んで《神銀》や《神金》や《神緋金》など神の世界の最高金属に成った。
これらの金属はやはり神気を使う量か桁違いで最初の頃は一度に数キロ精製すると神気が枯渇してしまうほどだった。
現在ではいくら作っても全く影響が無いほどまで神気の量が増えているが。
この身体の元になった神には鍛冶の神がいたようで作った武器がヤバい事になっていた。
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聖剣エクスカリバー
神剣エクスカリバー
神槍グングニル
…etc
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流石は神の名を持つ金属…神の力と合わさるとヤバい性能の武器のオンパレードだ。
《神製鉄》や《神製鋼》だと《神製鉄の剣》や《神製鋼の剣》みたいな普通の名前なんだが、性能のは俺が本気で使ってもある程度はもってくれるぐらいだから、一般の剣や防具なら豆腐の様にすんなり切れるだろう。
そんなこんなでほぼ鍛冶をして気付いたらあっと言う間に一年が過ぎていた…。
そろそろ人が恋しくなってきたので、何処かの街に行ってみるかと思い森から出る事を決意する。
「それじゃあ、行きますか!」
新しい出会いに想いを馳せ俺は踏み出した。




