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5度目の異世界は…  作者: ゆう
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マリアとカレンの戦闘訓練です!

次の日、朝食を食べ終わった俺たちは、闘技場の中央に集まっていた。


「それでは!これより、訓練を開始する!」


「「はい!」」


訓練の時には口調も変えて厳しくし無いといけない、甘えがあると怪我をするからだ。

これは、1回目の異世界転移の時、俺に訓練をしてくれた騎士団長の教えだ。


「まずは、素振りから!始め!」


「「1、2、3、4!」」


2人は各々の武器で素振りをする。

マリアは前回の訓練である程度教たので本当は一緒のメニューをする必要は無いんだが、連帯感を高め結束力を強固にするためには必要なので一緒におこなう。


「98、99、100!」


「よし!次は組手だ!」


素振りを100回程で終わらせる、素振りは毎日し無いと意味が無いので嫌になら無い回数の100回を目処にする。


次は組手で、幾ら武器の訓練をしていても、武器を身に付けてい無い場合に襲われたら苦戦して最悪殺される事もある。

特に戦場では、武器が壊れて相手の武器を奪って使うなんて事が良くある。

いつ如何なる時にも、敵を屠る力を持ってい無いと俺が安心でき無い。


「さぁ!来い!」


俺は腕を広げノーガードで待ち構える。


「いきます!」


「ほな、いくで〜!」


俺は左手でマリアを、右手でカレンを相手にする。


「はぁ!」


左手側では、マリアは右足踏み込みの、右ストレートを放って来た。

剣を鍛えたからか、腰の乗ったパンチを放って来たが、俺は、難なく受け止める。


「せや!」


右手側では、カレンが右回し蹴りを放つ。

獣人族ならではのしなやかな動きは美しくこれまでどれだけの戦いを潜り抜けて来たかが伺える。

だが、それでも、俺の右手を押し返す事はできず、蹴りを止めた。


「まだまだ!」


今度はマリアが左ストレートを放つ。

俺は左手をマリアの打ち出される左手に添えて受け流す。

するとマリアのお尻が丁度いい位置にきたのでタッチする。


「キャッ…///」


マリアは、頬を染めながら距離をとる。



「もう一丁!」


右手側のカレンが今度は左回し蹴りを放つ、俺は、カレンの左足に手添えて上に弾く。

上に弾く事で、カレンが縦回転する訳で当然カレンの可愛いお尻が目の前に来るから、ちゃんとタッチする。


「スケベ〜///」


カレンも頬を染めながら下がって距離をとる。


「はっはっは〜、隙があるから悪いのだ!隙がなければ、触られる事は無い!」


何故いきなりセクハラ紛いの行動をしたかと言うと、あれは、1回目の異世界転移の時、俺と俺のパーティは海竜と戦い、敗れて海竜が起こした波に流されて、孤島に流されついた。

その時、島に住んでいた仙人を名乗る亀の甲羅を背負った老人に鍛えて貰った。

その仙人の教え方が男相手だと手痛い一撃、女相手だとお尻や胸にタッチするというやり方で、俺のパーティには2人程女性が居た、彼女達がかなりの殺気を放ちながら仙人と稽古をしていたのをおぼえている。

その仙人のおかげで俺たちは海竜にリベンジする事が出来たのはいい思い出だ。


「さぁ!ドンドンかかって来い!」


俺が手を広げて言うとマリアとカレンは。


「「なら、逆に私が(ウチが)触ってやる!!」」


「……あれ?」


それからの組手は、組手というよりセクハラ合戦になったのは言うまでも無い事だった。

予想した組手とは違ったが2人の実力はちゃんと上がったので無問題。




組手と言う名のセクハラ合戦を昼まで続け、昼食を摂る。

昼からは武器を使ったガチの特訓を開始する予定だ。


「それでは!今からは武器を使った組手だ!」


昼食後、俺たち3人は闘技場で対峙する。


「2人は自分の武器で戦ってくれ!俺はコレだ!」


2人に見えるように俺の武器を見せる。


「それは、なんて言う武器ですか?」


「ウチも初めて見たわ!なんなん?それ?」


2人が知らないのも無理は無い、俺が持っているのは、一般的にはトンファーと呼ばれる武器だ。

もちろん使われている素材は《神製鋼》で出来ていて、マリア達2人を同時に相手にするには最適な強度にしてある。


俺はトンファーをクルクル回しながら。


「さぁ!始めよう!」


最初に動いたのはカレンだった。


「てい!」


カレンが《鬼殺し》を振り下ろす。


「甘い!」


俺はトンファーで斧をうけながす、ギィィン!と言う音と共に斧が逸れる。


「はぁ!」


俺がカレンの斧をくけ流した隙を突こうとマリアが躍り出て来る。


「おっと!」


俺は左手のトンファーで受け止める。


「はっ!ふっ!やっ!」


ギン!ギン!ギン!と連続で打ち込まれる剣戟は中々の重さを感じる。


「いい打ち込みだが…足元がお留守だぞ!」


俺は、トンファーで剣戟を弾きマリアの足をすくい上げる。


「キャッ!」


マリアは大分剣の扱いが上達したがまだまだ甘いな。


「そりゃ!」


カレンが斧を薙ぎ払う、俺はガキィン!と言う音を鳴らしながらトンファーで斧を弾きカレンの体勢がフラついた右足を俺の右足で払って転ばせる。


「どうした?ガンガンいこうぜ!」


それから、夕食の時間までじっくり特訓をして、夕食後はいつもの様に風呂に入り就寝……っとはならず、午前中のセクハラ合戦の影響か、夜はみっちり濃厚な特訓をかなりの時間する事になった。


……まさに、異世界最高です!

……しっかし2人ともあれだけ特訓したのに元気過ぎ!

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