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5度目の異世界は…  作者: ゆう
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レッツ クリエイト!2〜武器編〜

カレンを闘技場に残し、俺とマリアは作業場に移動する。

マリアは作業場の黒板に向かいデザインを書き始める。

俺はマリアの様子を横目で見ながら自分の作業場に移動した。


「さてと、まずは何からするかな?」


とりあえず、巨大な桶に水を張り魔力を込めて魔神水を造る。

それから、少し考えてジルのポールアックスから作ることにする。


まずは、壊れたジルのポールアックスを魔神水の中に入れる。

その後、牙王の骨や牙を同じ桶に突っ込む、そして魔神水が無くなるまで放置する。

その間にカレンの方に移動して様子を見る。


「どうだ?合う武器は見つかったか?」


「ん〜、どれも今ひとつやねん!これなんかはまあまあなんやけど」


そう言ってマリアが差し出したのは両刃の斧だった。


「斧か…確かにバランスは悪いけど面白いね」


「ウチに剣とか無理やねん!それなら力任せにぶん回せる斧の方がええわ!」


「なるほど、了解した!」


「カレン、どうする?作業場に行くか?それともここに居るか?」


「ウチは、ここで訓練してるわ、そっち行ってもすることないし」


「そっか、あんまり無理するなよ」


俺は斧をカレンに渡して作業場の方に移動する。


作業場に戻って来ると、桶の中は魔神水が無くなり素材も壊れたポールアックスも柔らかくなっていた。

ポールアックスを取り出し石の台座の上に置き素材をポールアックスの上に乗せてハンマーを振り下ろす。

上に乗せる素材を足しながらハンマーを振り下ろしていると途中で素材の骨が硬くなっているのに気付いた。

どうやら魔神水を含ませて時間が経つと素材が前より硬くなるようだ。

俺はまだ素材が残っている桶にもう一度魔神水を流し込み今打っていたポールアックスも桶の中に入れる。


それからまた、少し時間を置いて十分に中の物が柔らかくなったのを確認して、またハンマーを振る。


カーン…カーン…カーン…

と音を鳴らしながらジルのポールアックスを作り上げた。

岩竜と牙王の素材を混ぜたことによりどうなるかわから無いが、だが俺には悪くはなら無いと言う確信があった。

多分《生産神》が仕事をしているんだと思う。


最後に小さい桶に魔神水と牙王の魔石を入れその中に形が出来上がったポールアックスを入れる。

魔神水に魔石を入れるとあっという間に溶け出しポールアックスの中に吸収される。

その後更にハンマーで叩いて刃を付け完成した、所要時間は3時間ほどで結構早くできた。


ーーーーーーーーーーーー

魔斧 竜牙


岩竜と牙王の力が合わさり持つ者に

素早さと硬さを与える。

ーーーーーーーーーーーー


中々の出来映え、エンチャント系の魔剣は初めて出来たな。


俺はポールアックスを部屋の隅にテーブルを置いてその上に置く。


それから、マリアの様子を見に行く。


「マリア、デザインの方は順調?」


「順調ですよ、幾つか候補が出ているんですけどどれがいいのか迷いますね〜」


「カレンの意見も聞いた方がいいな」


俺は、闘技場で汗を流しているカレンを呼びに行く。


「カレン、マリアが防具のデザインができたから選んでくれってよ」


カレンは膝に手を付けて肩で息している。


「ハァ…ハァ…ハァ…っん!了解や!今行くな〜」


「いったい、何してたんだ?」


「…っん!いや〜最初は軽く身体動かそうと思ったんやけど、身体が軽〜てな〜つい、楽しくなってなヒートアップしてもうてん、あはは♪」


「まぁ、いいけどあんまり無理するなよ、ほら!」


俺は【無限収納】からスポーツドリンクとタオルを取り出し渡す。


「ありがとうな〜、…っん…っん…っん、ぷっは〜生き返るわ〜」


(なんか、部活のマネージャーになった気分だ…)


「じゃあ、行くぞ!」


「は〜い」


それから俺はカレンを伴いマリアの作業場に移動した。


マリアの作業場に着くと何種類かのデザインが並べてあった。

デザインは【無限収納】内にある日本に居た時買ったコピー用紙を使っている。

どのデザインも良くできていて、感心してしまう。

マリアとカレンは色々意見を言い合いながら選んでいる。


しばらく待っていると、デザインが決まった様でこちらに2人で歩いて来る。


「これが動き易そうやから、これがええ!」


そう言ってカレンが持って来たのは深めのスリットが入った、チャイナドレスだった。


「これ、防御力の方は大丈夫?」


「当たらなけりゃええやん!」


なんとも、フラグっぽいこと言っているカレンが心配になり、後でマリアと相談しようと思った。


それから3人で30分ほど休憩してカレンは闘技場に、マリアは自分の分の防具のデザインに、俺はカレンの斧を作りに、それぞれ移動する。


「さて、次はカレンの斧だけど…素材どうするかな〜」


ふと、そう言えばオーガの素材があったのを思い出した俺は、桶の中にオーガの角、牙、骨、魔石を入れようとしたがオーガ五体分となると大量で桶にそのままだと入りきらないので魔石以外の素材をハンマーで砕きながら入れた。


オーガの素材を全部入れた後、別の樽に魔神水を作りにゆっくり馴染ませるように入れていく。

骨をそのままだと柔らかくなるだけだったが骨を砕いて入れたからかトロトロになり魔石も溶けてよく分からないゼリー状の物が出来上がった。

それに更に数回魔神水を流し込む、魔神水を流し込むたびに色が透明から赤く色付いていく、そして出来上がった物は血のように紅い塊だった。


それを、台の上に載せてハンマーで叩いく。

カーン…!カーン…!と音を鳴らしながら叩き形が出来てくる。

ある程度形が出来てきたら、また魔神水の中に入れて、まるで刀の焼き入れの様に、叩いては魔神水の中に入れるを繰り返す。


それから数時間後、遂にカレンの斧が完成した。


できた斧は、全長2メートルの両刃のバトルアックスで名前は…

ーーーーーーーーーーーー

魔斧 鬼殺し


持つ者に鬼神の様な力を授ける。

ーーーーーーーーーーーー


「これは…シンプルだな〜」


オーガの中にブラットオーガが入っていたからか全体が血のように紅い斧になった。


これもジルのポールアックスの隣にテーブルを置いてその上に置いておく。


「さて!次は防具だ!」


俺は、防具のデザインを取りにマリアの作業場に移動する。


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