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5度目の異世界は…  作者: ゆう
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初のクエストは数分で終わりました

冒険ギルドの中の掲示板まで歩き貼り出されている依頼を読んでいく。

Eランクだとゴブリンを5匹討伐やウルフ5頭の討伐など討伐依頼の中でも最弱の魔物ばかりだ。

当然報酬も少なく銀貨1〜2枚位だ。

依頼書を見ていると気になる物があった。


ーーーーーーーーーーーー

依頼 ワイバーンの討伐

ランク Aランク

報酬 金貨 20枚

納品 ワイバーンの頭部

ーーーーーーーーーーーー


マリアを助けた時に倒したワイバーンを【無限収納】に入れていたのを思い出した俺は、依頼書を取って受付に歩いて行く。


「すまんがこの依頼は受けれるか?」


「はい、大丈夫ですよ」


「そうか、じゃあ頼むよ」

(やっぱり受けるだけならどのランクでも大丈夫みたいだな)


「ではギルドカードを提示してください」


俺はカードを受付嬢に見えるように出した。


「この依頼だがこの街に来る途中で倒したワイバーンを持っているんだがそれでも良いかな?」


「この街に来る途中と言いますとどのくらい離れた場所ですか?」


「この街から歩いて3日程の所にある森だよ」


「それならば問題ありません、討伐部位を出して頂けましたら依頼は完了になります」


「そうか、よかった」

(結構ゆるいな、お陰で助かったが)


俺はその場で【無限収納】からワイバーンの頭を取り出した、普通は【無限収納】に入れるとモンスターの死体は解体されて素材になるんだけどこの頭は何故か大丈夫みたいだな。


「アイテムボックスが使えるんですね、ありがとうございます、それでは確認しますので少々お待ちください」


ワイバーンの頭を受付嬢に渡すと受付嬢は受け取り何かの機械に入れて検査らしき事をしていた。


(多分魔力を検査する魔導具だな)


俺がその様子を眺めていると背後から声を掛けられた。


「そいつは、あんちゃんが倒したのかい?」


背後に振り返ると身長170㎝位の筋骨隆々で40歳後半くらいの男が立っていた。


「あぁ、こいつでな」


俺は話しながら背中に差している剣の柄を叩く。


「ごっつい武器だな〜気に入ったぜ!」


「ユウさん確認出来ましたので依頼は完了になります報酬はこちらになります、お受け取りください」


俺が後ろの男と喋っていると、検査が終わったみたいなので報酬を確認してから【無限収納】に入れる。


「にいちゃん!終わったんならこの後試合でもしないか?」


「ん?なんでだ?」

(いきなり何言ってんだこいつ、戦闘狂か?)


「最近暇でよ〜身体が鈍ってな〜」


「他の奴じゃダメなのか?」


「その辺の奴だと相手にならなくてな」


「まぁ…そうだろうな、じゃあ少しだけなら」

(確かに他の奴よりは強そうだしこっちの世界の冒険者の強さを測れる丁度いい機会だしな)


「お!そうかい!じゃあ地下の闘技場に行こうぜ!」


そうして俺とマリアは、その男について行った。




地下に着くとそこは学校の運動場の様な部屋だった。

壁には武器が飾られていて地面は土で出来ていてそれ以外は何もない空間だった。


「どうだ?殺風景なところだが闘うにはいい場所だろ?」


「あぁ、確かに…闘う為の場所だな」

(まぁ闘技場だし)


「さぁ!試合だ試合!武器は壁に飾ってある奴を選んでくれ!どれもちゃんと刃を潰してあるから心配するな」


「あぁ、了解だ」


背中の剣を肩掛けごと外しマリアに渡す。


「たのむよ」


「はい、預かりますね、あなた」


そして俺は武器を選んでみたのだが、どの武器も何かの魔物の素材を使っている様だが多分俺が本気で振ったら簡単に折れのが分かるくらい頼り無い。


しょうが無いので一番頑丈そうな刀身の長さが1m30㎝位の両手剣を使う事にした。


「さて、それじゃあ始めようぜ!」


「あぁ分かった」


お互い武器を選んで闘技場の中央に移動する。

相手の武器はポールアックスのようだポールアックスは斧の先に刺突用の槍の穂先が付いた柄が少し長い武器だ。

男と向き合い武器を構える。ふと、気になっていた素朴な疑問を聞いてみる。


「そう言えば、あんたは何者だい?」


「あぁ、言ってなかったな、俺はここのギルドマスターだ!」


「はぁ?」



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