表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5度目の異世界は…  作者: ゆう
11/65

冒険ギルドに登録完了です

「ふぁ〜あ、朝か」


朝日が窓から差し込み俺は目を覚ました。

本当なら昨日冒険ギルドに行かなきゃいけなかったのについ、ベットの誘惑に抗いきれなかった。


「おはようございます、あなた」


マリアも起きたようだ、相変わらずの綺麗な姿は俺に至福の時間を与える。

この世界に来て本当に良かった、今なら心の底から思える。

冒険ギルドの事なんて忘れてマリアに溺れたいが、先立つ物が無いとこの幸せも壊れてしまうので鋼の意志で振り払いマリアに話しかける。


「おはよう、マリア」


「今日は冒険ギルドに行こうと思うんだがマリアは、どうする?」


マリアはモンスターに襲われて死にかけた経験があるからトラウマになっていたら無理に戦闘させる気もない。

俺はマリアの意志に任せようと思った。


「私は、一緒に行きます!」


「良いのか?ワイバーンに殺されかけたから分かると思うんだが戦闘は危険だぞ」


「だからこそです!あなたを一人にしないとあの時誓ったじゃないですか!なのにあなた一人で危険な事なんてさせられません!」


「分かった、なら一緒に行こう。でもその前に身体を綺麗にしよう」


昨日の夜戦は今迄で最高の激戦だった、俺も手加減抜きで相手をした程だ、当然お互いの身体には激戦の跡が残っていてこのままだと非常に不味い事になる。

俺は、言い終わると【無限収納】から大きめの桶とタオルを2枚取り出し【生活魔法】の《給湯》を使い桶にお湯を入れる。


「ありがとうございます♪」


マリアはお礼を言って身体を拭き始める。

身体を拭き終わりお湯を捨てる所が無かったので桶ごと収納し、服を着る。


「まずは朝飯を食ってから出掛けよう」


「はい♪」


俺たちは支度を整えて一階に降りていった。


「昨日はお楽しみでしたね」


宿の女将さんがニヤニヤしながらお約束の台詞を言ってきた。


「おう、いいベットだったよ」「〜〜っ///」


「あんた達、もうちょっと音抑えなよ、ここまで聞こえて来たんだから!」


確かに昨日のマリアの声は大きかったからな〜しょうがないから今度から聞こえない様にしよう。


「分かったよ、今度から気を付ける」


「本当に気を付けるんだよ!ウチは連れ込み宿じゃないんだから!」


「それで?朝食かい?」


「あぁ、頼む」


それから、適当な席に座り10分程待つと女将さんが料理を持って出て来た。

料理は、どうやらサンドイッチのようだ、結構ボリュームがありそうだ。


「あんた達、今日はどうするんだい?」


俺たちがサンドイッチを食べようとしたら女将さんがそんなことを言ってきた。


「どうって?」


「今日は泊まるのか?って事だよ」


「あぁ泊まるよ」


「じゃあ今日の分は後で払ってくれね」


「了解」


会話が終わり、それから俺たちは朝食を食べた。

サンドイッチは厚めの肉が挟んであって見た目に違わずボリューミーで美味かった。


その後女将さんに今日の分の宿代を払い冒険ギルドに出発した。




「は〜でっけ〜、三階建かよ」


冒険ギルドに着いた俺はその外観がデカイのに驚いた。

横幅だけで周りの建物の3倍位ある。


「それじゃあ中に入りましょう!」


俺はマリアに手を引かれながらギルドの建物の中に入った。


「お〜中は案外普通…」


中に入ると部屋の奥にカウンターがありそこに受付け嬢の様な女性がいる。

俺は1番近くの受付嬢にはなしかけてみる。


「すいません、ここで登録できるんですか?」


「はい、こちらで出来ますよ、新規登録ですか?」


「じゃあ登録お願いします」


「お隣の方もですか?」


「えぇ、2人お願いします」


「では、こちらに記入してください」


俺はこの身体のお陰か文字の読み書きが出来るみたいで、スラスラ書けた。

記入内容は、名前と得意武器と種族だけで、俺は得意武器は剣、種族はヒューマンにした。マリアも俺とほぼ同じ様だった。


「ありがとうございます、次にステータスカードの提示をお願いします」


俺たちはステータスカードを右手の甲から出した。

受付嬢はそれを確認して、何かに書き込んでいた。


「ありがとうございます、ギルドカードが出来るまで少し時間がかかりますので、その間にギルドの説明をさせていただきます」


俺たちは頷く。


「当ギルドは冒険者様に依頼の斡旋を仲介する機関です。依頼中の事故や敵との戦闘で命を落とされても当ギルドは責任を持ちません、依頼の報酬には2割程の税金が掛かります、そして1割は仲介料としてギルドに納めてもらいます。依頼書に書かれている報酬はその3割を引いた料金です。次に、ギルド内での暴力沙汰や依頼主との揉め事などを起こされた場合ペナルティーが発生します。」


「ペナルティーって?」


「ペナルティーは軽いものだと罰金で重いものだとギルドカード剥奪のうえ牢屋送りです」


「なかなか厳しいですね」


「依頼主を故意に殺したりしなければ大丈夫ですよ」


話を聞いているうちにギルドカードが出来たみたいだ。


「次に、ランクについて説明しますね、お二人は新規登録なのでEランクです、ランクは上から順にSS、S、A、B、C、D、Eとなります。ランクを上げるには一つ上のランクのクエストを10回達成してください。最後にこちらがギルドカードなんですが初期登録の場合は無料ですが紛失しますと再発行に銀貨5枚掛かりますので、お気を付けください」


「ギルドカードを手に取ってください」


俺たちは自分の前に置かれたカードを手に取る。

すると何も書かれていないカードに文字が浮かび上がる。


ーーーーーーーー

氏名 ユウ・シンドー

種族 ヒューマン

武器 剣

職業 鍛治師

ーーーーーーーー



「これで登録完了になります。魔力をカードに登録しましたので本人様以外には触っても反応し無いのでご安心下さい」


「ご登録ありがとうございました」


「さて…それじゃあ依頼でも見に行こうか」


「はい♪」


俺たちは依頼が貼り出されている掲示板の方へ歩き出した。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ