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追加召喚と初めての侵入者

 途中通路で試して気が付いたのだが召喚は

玉座(足が折れそう)に座っていないとできないようだ。

胸の中のコアにさわる以外にも何か条件があるのだろう。

いつか買い物が出来るようになったら立派な椅子を買ってから

斧で壊し薪にでもする予定だったが残念ながら撤回せねばなるまい。


 このシステムをまねしたのであろうゲームはフリーゲームだったので

攻略サイトなどはネットに無かったが

何回か最初からプレイしているので攻略の基本はわかっている。

序盤では罠も召喚モンスターもしょぼいがまだ罠のほうが効率よく敵を倒せる。

だが初期の罠は修理技能を持つモンスターがいないと使い捨てなのだ。

貯蔵魔力量がはっきり見えていたゲーム版とちがいここでは

魔力量は目に見えないのだ、そこで節約重視プレイでいこうとおもう。


 勝手に増えるゴブリンとやられても次の戦闘では治っている

スケルトンだ。それぞれ十体召喚しゴブリン部屋スケルトン部屋に分けて

そこに配置する。ゴブリン部屋はそこそこ大きめにした。

幸運なことに召喚したスケルトンの一匹が≪力持ちの≫スケルトンだった。

肩書や称号と言ってこれが付いていると最初から他より強く

レベルアップした際もその関係するパラメーターが伸びやすいのだ。

スケルトンのどこに筋肉要素があるか本気で謎だがまあゲームの時から

≪美貌の≫オークだの≪俊足の≫ストーンマンなどがランダムで出るのだ。

気にしないことにする。

上位モンスターやレアモンスターにはほぼ必ず付くのだが

初期モンスターについていたのは幸運だった。

この≪力持ちの≫スケルトンを取りあえずのボスとしておこう。

最初に召喚したゴブリンはいきなり居眠りをしていたので

あっさり配置換えだ。しかたがないことだが反省のポーズをいきなり始めたときは

ちょこっとだけ許してやるか悩んでしまった。


 一直線の長い通路にモンスター部屋三つだけのシンプルすぎる出来だが

取りあえずダンジョンは完成だ。人が多く来るようになる宝箱や

モンスターがよく来るようになる魔力だまりなどの罠も一切作らない。

おそらく召喚と同じようにすれば罠も作れるだろうがオールレベル1であろう

味方モンスターのレベル上げが第一だ。


 そんなことをつらつらと考えていると入り口付近にいたコボルトからの遠吠え

が聞こえてきた、敵の侵入だろう。入口に見にいくか悩んでいると

脳内に映像が浮かんできた。ゲームのシーンが非常にリアルになった感じだ。

敵の目の前で味方モンスターに指示する羽目にはならないようだ。

ほっとしながら侵入者を確認する。


 スライムが3の大コウモリが2だ、まさしく最序盤のモンスター編成だった。

これならゴブリン達だけであっさり片が付くはずと安心してみていると

予想外の事態が起こった。

スライムはあっという間に袋叩きにしミンチよりひでえや状態にした

ゴブリン達だったが空を飛ぶ大コウモリに手も足も出ず防戦一方だ。

高さが単純に足りない。

ゲームでは浮いていようと関係なかったので気が付かなかった。

少し考えれば背伸びしても1メートルちょいのゴブリンと天井ぎりぎりを飛ぶ

大コウモリなど勝負にならないことはだれでもわかる。

ゲームシステムにとらわれすぎていたようだ。

慌てて遠距離攻撃をもつインプを二体召喚し、

スケルトン達と一緒に援護に行かせる。


 インプの初級火炎魔法とスケルトンのぼろぼろの木の槍であっさり大コウモリ

が仕留められる頃にはゴブリンは4匹もやられてしまっていた。

初めての戦闘がいきなり大赤字だ。正直目の前に暗雲が立ち込めてきた気分だ。

こんなことで生き残ることが、しいては美人冒険者にエロースなことが

できるのかどうか不安になってきた。

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