ボス部屋の鍵、GETだぜ!
俺はまだ痛みで膝をガクガクさせながら、ぬるい狩場でLvを上げていた。
するとMOBから鍵が落ちた。鑑定アイテムで調べて見ると『タルタロスの鍵(1階)』と書かれていた。
『おおおおおおおおおおおお!タルタロスの鍵GET!』
俺は思わずギルドチャットで雄叫びを上げた。ついに、憧れのボス部屋への鍵をGETしたぜ!
ボスというのは通常の狩場にも時間帯によって出現するが、このゲームでは鍵が必要でLv制限のあるボス専用の部屋がある。
街の中にタルタロスという特別な建物があり、高さは50階。そして上層ごとに高いLvを要求される。
つまり低Lvから高Lvまで自分のLvごとの狩場が集約されたような場所だ。
だいたいタルタロスに入る際は同じLv帯でパーティーを組んで狩るのが一般的で、たまにそんなにLvが高くなくても見学ついでにちゃっかり経験値とドロップをもらおうと高Lvパーティーに着いて行くやつもいる。そういうやつは大体2ndキャラで装備も充実し、そのボス部屋の特性を知ってる場合がほとんどだ。
『おめー!』
『おめでとー!』
『すげー!そんなところでも出るのかよ?!』
などとギルドのみんなが声を掛けてくれる。こういう棚ぼたがあるから狩りはたまらなく楽しい。レアが出た瞬間、自分の体の汗が沸騰して蒸発して脳みそがじわじわとアツくなる。人によっては『アドレナリン出まくり!』とか言うらしい。
『突き抜けたバカってすごーいw』
リータもギルドチャットに参加していた。まだアジトで休んでいるようだった。
『ふたりとも元気になったらタルタロス行こうぜ!』
俺はマユやリータと一緒にまた狩りができるのを楽しみにしていた。そしてゆくゆくはタルタロス高層階でメリッサと一緒に・・・。
『(本当はメリッサさんと行きたいんでしょ?)』
急にリータから個人チャットが入ってきた。
『(え?俺なんてまだまだだよw)』
とリータに返すが、リータには俺がメリッサが好きなことがバレてたようだ。
『(あんたは本当にわかりやすいよねーwま、頑張ってLv上げなよ。)』
そう言われて嬉しいやら恥ずかしいやらで頬が緩む。
メリッサの温かい手、優しい眼差し、柔らかな胸・・・おっぱ・・・。
その時何かかが地面に落ちた。青々した草原に俺の鼻血が点々と落ちていた。




