第三十八話 素材市
第三十八話 素材市
翌朝。
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ハロルドの屋敷。
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リリスは目を覚ました。
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ゆっくり横を見る。
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「……」
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今日もいた。
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ハロルドだった。
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「おはよう」
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ハロルドが笑う。
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「おはようございます」
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リリスも苦笑いを返した。
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その後。
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朝食を終える。
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ラフタリアも一緒だった。
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少しずつ屋敷での生活にも慣れてきたようだ。
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食後。
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ハロルドが口を開く。
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「今日は素材市の日だ」
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「楽しんでくるといい」
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「はい!」
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リリスとラフタリアは元気よく返事をした。
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リーフェン中央広場。
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今日は大勢の人で賑わっていた。
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リーフェン素材市
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広場いっぱいに露店が並ぶ。
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鉱石。
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薬草。
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魔物素材。
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武器。
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防具。
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珍しい品々が所狭しと並べられている。
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「すごい……!」
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リリスの目が輝く。
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完全に宝の山だった。
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ラフタリアも目を丸くしている。
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「こんなにたくさん……」
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まず向かったのは鉱石の店。
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色とりどりの鉱石が並んでいる。
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リリスは鑑定を使った。
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鑑定
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ミスリル鉱石
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高品質
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アダマンタイト鉱石
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中品質
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「面白い」
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品質まで分かる。
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錬金術師には便利なスキルだった。
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すると。
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自動収集 Lv10
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薬草×312
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魔鉱石×58
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源石×143
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「また増えてる」
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ラフタリアが笑う。
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「もう驚きません」
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すっかり慣れてしまったようだ。
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その時。
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一軒の露店が目に入る。
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古びた布の上に。
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黒い鉱石が一つだけ置かれていた。
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誰も見向きもしない。
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しかし。
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リリスだけは違った。
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「……あれ?」
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何かを感じる。
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近付く。
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そして。
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鑑定
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???
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鑑定失敗
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「失敗?」
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初めてだった。
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普通の鉱石ではない。
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店主が笑う。
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「嬢ちゃん、それは誰にも正体が分からねぇ石だ」
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「長年売れ残ってる」
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リリスは黒い鉱石を見つめた。
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胸が高鳴る。
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「欲しい」
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直感だった。
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その鉱石が。
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後にとてつもない価値を持つことを。
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まだ誰も知らない。
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第三十九話へ続く
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