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第三十一話 大勝利の祝宴

第三十一話 大勝利の祝宴


 夜。


◇◇◇


 ボード村の広場は、かつてないほどの賑わいを見せていた。


◇◇◇


 大きな焚き火。


◇◇◇


 長机いっぱいに並ぶ料理。


◇◇◇


 オーガキング討伐を祝う宴が始まる。


◇◇◇


「乾杯!」


◇◇◇


 木製ジョッキが一斉に掲げられた。


◇◇◇


「乾杯ー!」


◇◇◇


 村中に笑い声が響く。


◇◇◇


 マーサが料理を運んできた。


◇◇◇


「今日は腕によりをかけたわよ」


◇◇◇


 焼きたてのパン。


◇◇◇


 野菜のスープ。


◇◇◇


 香草焼き。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


 オーガキングの肉を使った豪快なロースト。


◇◇◇


「いただきます!」


◇◇◇


 リリスは目を輝かせる。


◇◇◇


「美味しい!」


◇◇◇


 モリィも嬉しそうに笑った。


◇◇◇


「いっぱい食べてください!」


◇◇◇


 村人たちは次々とリリスへ声を掛ける。


◇◇◇


「本当にありがとう!」


◇◇◇


「君のおかげで安心して暮らせる!」


◇◇◇


「ボード村の英雄だ!」


◇◇◇


 リリスは照れ笑いを浮かべた。


◇◇◇


「そんな大げさですよ」


◇◇◇


 バンガは果実酒の入ったジョッキを差し出す。


◇◇◇


「今日くらい飲んでもいいだろ?」


◇◇◇


 リリスは少しだけ考える。


◇◇◇


「今日は……」


◇◇◇


「一杯だけ!」


◇◇◇


 村人たちが顔を見合わせる。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


「はははははっ!」


◇◇◇


 大爆笑だった。


◇◇◇


 モリィは苦笑する。


◇◇◇


「その台詞、何回目でしょうね」


◇◇◇


 リリスは頬を膨らませる。


◇◇◇


「今回は本当だから!」


◇◇◇


 一杯目。


◇◇◇


「美味しい!」


◇◇◇


 二杯目。


◇◇◇


「……これで最後!」


◇◇◇


 三杯目。


◇◇◇


「素材って……ほんと最高……♪」


◇◇◇


 頬が赤く染まる。


◇◇◇


 四杯目。


◇◇◇


「次はどんな装備を作ろうかなぁ……」


◇◇◇


 リリスは幸せそうに笑っていた。


◇◇◇


 バンガは肩をすくめる。


◇◇◇


「結局いつも通りだな」


◇◇◇


 マーサも優しく微笑む。


◇◇◇


「女性のみんな、お願いね」


◇◇◇


「はーい!」


◇◇◇


 村の女性たちが笑顔で返事をする。


◇◇◇


 宴は夜遅くまで続いた。


◇◇◇


 歌声。


◇◇◇


 笑い声。


◇◇◇


 乾杯の音。


◇◇◇


 ボード村の夜は、今日も温かな幸せに包まれて更けていく。


◇◇◇


 そして翌朝。


◇◇◇


 リリスはまた、見慣れた大部屋で目を覚ますことになるのだった。


━━━━━━━━━━


第三十二話へ続く


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