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第二十五話 四度目の朝

第二十五話 四度目の朝


 翌朝。


◇◇◇


 小鳥のさえずりが聞こえる。


◇◇◇


 窓から朝日が差し込んでいた。


◇◇◇


「んぅ……」


◇◇◇


 リリスはゆっくりと目を覚ます。


◇◇◇


 ぼんやりと天井を眺める。


◇◇◇


「……」


◇◇◇


「この天井……」


◇◇◇


 見覚えがある。


◇◇◇


 いや。


◇◇◇


 見覚えしかない。


◇◇◇


「もしかして……」


◇◇◇


 恐る恐る毛布をめくる。


◇◇◇


「また下着姿ぁぁぁぁぁっ!!」


◇◇◇


 元気いっぱいの悲鳴が大部屋中に響き渡った。


◇◇◇


 しかし。


◇◇◇


 誰も驚かない。


◇◇◇


 村の男たちは毛布にくるまり、ぐっすり眠っている。


◇◇◇


 もちろん。


◇◇◇


「バンガさんもいる!」


◇◇◇


 バンガは壁にもたれたまま、豪快ないびきをかいていた。


◇◇◇


「どうして毎回ここなのぉ……」


◇◇◇


 リリスは頭を抱える。


◇◇◇


 昨夜の記憶をたどる。


◇◇◇


 乾杯。


◇◇◇


 アースタートル鍋。


◇◇◇


 果実酒。


◇◇◇


 一杯。


◇◇◇


 二杯。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


「そこから先が真っ白……」


◇◇◇


 ガラッ。


◇◇◇


 部屋の扉が開く。


◇◇◇


 マーサが朝食を持って入ってきた。


◇◇◇


「おはよう、リリスちゃん」


◇◇◇


「お、おはようございます……」


◇◇◇


 マーサは優しく笑う。


◇◇◇


「昨日も女性のみんなで着替えを手伝ったから安心してね」


◇◇◇


「毎回ありがとうございます……」


◇◇◇


 リリスは恥ずかしそうに頭を下げる。


◇◇◇


 その時。


◇◇◇


「ふぁぁぁ……」


◇◇◇


 バンガも目を覚ました。


◇◇◇


「おっ」


◇◇◇


「今日も早起きだな」


◇◇◇


「今日もじゃありません!」


◇◇◇


 リリスは思わずツッコミを入れる。


◇◇◇


 部屋中から笑い声が響いた。


◇◇◇


 モリィも朝食を運んでくる。


◇◇◇


「リリスさん」


◇◇◇


「もう村のみんな、『次の宴会もきっとこうなる』って言ってましたよ」


◇◇◇


「そんな定番にならなくていいの!」


◇◇◇


 さらに笑いが広がる。


◇◇◇


 朝食を食べ終えると。


◇◇◇


 リリスは自宅へ戻った。


◇◇◇


 インベントリを開く。


◇◇◇


 そこには。


◇◇◇


 アースタートルの甲羅。


◇◇◇


 重殻。


◇◇◇


 魔石。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


 アースタートルの大戦槌。


◇◇◇


「まずは鑑定!」


◇◇◇


 素材を前にすると。


◇◇◇


 さっきまで恥ずかしがっていたことなど、すっかり忘れてしまう。


◇◇◇


 リリスは嬉しそうに笑った。


◇◇◇


「今日はどんな装備が作れるかな!」


◇◇◇


 瞳を輝かせながら、素材を机いっぱいに並べるのだった。


━━━━━━━━━━


第二十六話へ続く


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