第二十五話 四度目の朝
第二十五話 四度目の朝
翌朝。
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小鳥のさえずりが聞こえる。
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窓から朝日が差し込んでいた。
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「んぅ……」
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リリスはゆっくりと目を覚ます。
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ぼんやりと天井を眺める。
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「……」
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「この天井……」
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見覚えがある。
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いや。
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見覚えしかない。
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「もしかして……」
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恐る恐る毛布をめくる。
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「また下着姿ぁぁぁぁぁっ!!」
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元気いっぱいの悲鳴が大部屋中に響き渡った。
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しかし。
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誰も驚かない。
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村の男たちは毛布にくるまり、ぐっすり眠っている。
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もちろん。
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「バンガさんもいる!」
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バンガは壁にもたれたまま、豪快ないびきをかいていた。
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「どうして毎回ここなのぉ……」
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リリスは頭を抱える。
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昨夜の記憶をたどる。
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乾杯。
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アースタートル鍋。
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果実酒。
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一杯。
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二杯。
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そして。
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「そこから先が真っ白……」
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ガラッ。
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部屋の扉が開く。
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マーサが朝食を持って入ってきた。
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「おはよう、リリスちゃん」
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「お、おはようございます……」
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マーサは優しく笑う。
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「昨日も女性のみんなで着替えを手伝ったから安心してね」
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「毎回ありがとうございます……」
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リリスは恥ずかしそうに頭を下げる。
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その時。
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「ふぁぁぁ……」
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バンガも目を覚ました。
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「おっ」
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「今日も早起きだな」
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「今日もじゃありません!」
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リリスは思わずツッコミを入れる。
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部屋中から笑い声が響いた。
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モリィも朝食を運んでくる。
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「リリスさん」
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「もう村のみんな、『次の宴会もきっとこうなる』って言ってましたよ」
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「そんな定番にならなくていいの!」
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さらに笑いが広がる。
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朝食を食べ終えると。
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リリスは自宅へ戻った。
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インベントリを開く。
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そこには。
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アースタートルの甲羅。
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重殻。
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魔石。
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そして。
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アースタートルの大戦槌。
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「まずは鑑定!」
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素材を前にすると。
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さっきまで恥ずかしがっていたことなど、すっかり忘れてしまう。
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リリスは嬉しそうに笑った。
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「今日はどんな装備が作れるかな!」
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瞳を輝かせながら、素材を机いっぱいに並べるのだった。
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第二十六話へ続く
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