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第十五話 商人の話

第十五話 商人の話


 リーフェン中央区。


◇◇◇


 ハロルドに案内されながら歩く。


◇◇◇


 昼時ということもあり。


◇◇◇


 街は賑わっていた。


◇◇◇


 冒険者。


◇◇◇


 商人。


◇◇◇


 職人。


◇◇◇


 様々な人々が行き交う。


◇◇◇


「活気がありますね」


◇◇◇


 リリスが呟く。


◇◇◇


「リーフェンは交易都市だからな」


◇◇◇


 ハロルドが答える。


◇◇◇


「王都ほどではないが栄えている」


◇◇◇


 なるほど。


◇◇◇


 ゲーム時代には分からなかったことだ。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


 二人は目的地へ到着する。


◇◇◇


━━━━━━━━━━


銀鹿亭


━━━━━━━━━━


◇◇◇


 リーフェンでも人気のレストランだった。


◇◇◇


 店内へ入る。


◇◇◇


 落ち着いた雰囲気。


◇◇◇


 料理の良い香りが漂う。


◇◇◇


「好きな物を頼むといい」


◇◇◇


 ハロルドが言う。


◇◇◇


「本当ですか?」


◇◇◇


「もちろんだ」


◇◇◇


 リリスは遠慮なく注文した。


◇◇◇


 しばらくして。


◇◇◇


 料理が運ばれてくる。


◇◇◇


 巨大なハンバーグ。


◇◇◇


 スープ。


◇◇◇


 サラダ。


◇◇◇


 焼き立てのパン。


◇◇◇


「美味しそう……」


◇◇◇


 目が輝く。


◇◇◇


「いただきます」


◇◇◇


 早速食べる。


◇◇◇


 美味しい。


◇◇◇


 本当に美味しい。


◇◇◇


「幸せです」


◇◇◇


 思わず漏れた。


◇◇◇


 ハロルドが笑う。


◇◇◇


「それは良かった」


◇◇◇


 食事を続けながら。


◇◇◇


 ハロルドが話し始めた。


◇◇◇


「リリス」


◇◇◇


「はい?」


◇◇◇


「今後の予定はあるのか?」


◇◇◇


 リリスは少し考える。


◇◇◇


「強くなりたいです」


◇◇◇


「ほう」


◇◇◇


「あと探索」


◇◇◇


「探索?」


◇◇◇


「ダンジョンとか宝箱とか大好きなので」


◇◇◇


 正直に答えた。


◇◇◇


 ハロルドは苦笑する。


◇◇◇


「君らしいな」


◇◇◇


 その時だった。


◇◇◇


━━━━━━━━━━


色欲


━━━━━━━━━━


発動条件成立


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◇◇◇


「え?」


◇◇◇


 突然の通知。


◇◇◇


 慌てて確認する。


◇◇◇


━━━━━━━━━━


対象


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ハロルド


━━━━━━━━━━


好意確認


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◇◇◇


 リリスが固まる。


◇◇◇


 意味が分かった。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


━━━━━━━━━━


色欲


━━━━━━━━━━


発動可能


━━━━━━━━━━


◇◇◇


 さらに新しい通知。


◇◇◇


 どうやら。


◇◇◇


 ハロルドが好意を持っているらしい。


◇◇◇


「えぇ……」


◇◇◇


 声には出さなかった。


◇◇◇


 出せるわけがない。


◇◇◇


 しかし。


◇◇◇


 ハロルドは気付いていない。


◇◇◇


 普通に食事を続けている。


◇◇◇


 リリスは慌てて通知を閉じた。


◇◇◇


「どうした?」


◇◇◇


「な、何でもないです」


◇◇◇


 全力で誤魔化す。


◇◇◇


 その後も食事は続いた。


◇◇◇


 だが。


◇◇◇


 リリスの頭の中は。


◇◇◇


 色欲のことでいっぱいだった。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


 まだ知らない。


◇◇◇


 このスキルの本当の恐ろしさを。


━━━━━━━━━━


第十六話へ続く


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