私は変な癖のせいで、今まで彼氏ができた事が一度もない!
私は変な癖のせいで、今まで彼氏ができた事が一度もない!
私は子供の頃から、”癖で目を見開く事がやめられない!”
もう気が付けば? 何度も何度もやっているみたいで、子供の頃から
男の子達にこの事で揶揄われていたのだ。
『“浦井、お前のその変なクセ! 気持ちわりぃ~”』
『目をこんな風に何度も見開いてさ~なにそれ?』
『グッーパッーグッーパッーグッーパッー』
『ギョロッと目が怖いんだよ!』
『マジで、気持ちわりぃな~』
私はよく男の子達にそう言われて、泣きながら家に帰っていたと思う。
でも? 私の母親は、私にこのクセを無理に直させる事はなかったの!
いつか大人になるにつれて、私のこのクセは直ると想っていたらしい。
『すすりのこのクセは、大人になるにつれて直るから何の問題もないわ!
貴女は今まで通りそのままでいいのよ。』
『・・・う、うん、でも大人になったらこのクセ直るの?』
『”大丈夫! きっと直るわ!”』
『うん。』
私が一番信用している母親がそう言うのだから、きっと大人になったら
この変なクセは直るんだと私もそう思い込んでいた。
・・・でも? 私が成長していく中で、”この変なクセは直るどころか?
無意識にしている事が増えていく。”
そうなると? 女友達からも私のこの変なクセの事を言われるようになったの。
『“あのさ? すすりのそのクセ、今のうちに直した方がいいと思うよ。”』
『えぇ!?』
『ちょっと気持ち悪いかも。』
『・・・そ、そうなの?』
『“友達だから言うけど、本気で気持ち悪いと思う!”』
『・・・そ、そうなんだ、』
『早めに手を打った方がいいんじゃない?』
『・・・ううん。』
高校生になった私は、”母親にこのクセの事をもう一度話す事にしたの。”
そしたら? やっぱり母親は直さなくてもいいと言い出したわ。
『直さなくていいわよ。』
『“なんで? 友達が私のこのクセ、気持ち悪いって言ってんだよ!”』
『“そんな友達なら、もう友達やめなさい!”』
『えぇ!? な、なんでそうなるの?』
『別に直す必要なんてないでしょ! もうその癖も貴女なのよ!』
『ママ! 私はこのクセを直したいの! お願い、直るように私に力を
貸して!』
『・・・・・・』
『ママ!』
『“分かったわ、すすりがそこまで言うなら、ママも力になるわよ。”』
『ありがとう、ママ!』
*
・・・その後、母親にすすめられてこの変なクセを直すために、
治療をする事になったの。
病院には、1年ほど通い殆どこのクセが出ないまでになった。
そして私も社会人になり、一人暮らしを始める事にしたら、
慣れない仕事のストレスからなのか?
”またあの変なクセが出ている事を知ったわ!”
でもそれを知ったのは、”同僚の女の子に言われて気づく事に......。”
『“ねえ、そのクセ! やめた方がいいんじゃない?”』
『えぇ!?』
『“目を見開くクセ、ひょっとして気付いてないの?”』
『嘘!? また出てるの?』
『“えぇ!? 無意識にしてるの? 直せるんだったら直した方がいいわよ!”』
『・・・あぁ、ううん、』
・・・でも今は仕事でなかなか病院にも行けづ、私のこのクセは頻繁に
するようになっていたわ!
そうなると? 男性社員は皆、私のこのクセを気持ち悪がったの。
『“あのさ浦井のあのクセ、キモイって!”』
『俺! アイツを女として見れないわ!』
『オレも無理!』
『何度も何度も目を見開くアノ姿見たら、女として幻滅するわ!』
『ないわ~』
男性から見たら? ”私のこのクセは気持ち悪いみたい!”
だからなのか? ”このクセのせいで、私は今まで一度も彼氏ができた
事がないの!”
私がステキだと思う男性からも私のこのクセを見て気持ち悪いと言われ
てしまう。
さすがにへこむ事が多くなってくると、、、?
余計にストレスで目を見開く回数が増えていくの。
そのうち、仲が良かった同僚の女の子にも避けられるようになって、
私は会社を辞める事になったわ。
”今は一日でも早くこのクセを治したい!”
これは病気だ!
彼氏も欲しいし、もう誰にも私の事を気持ち悪いなんて言わせないの!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。