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2021年9月14日放送 フラワーラジオ ポストメリディアン火曜日 八巻和行の七転び八巻 妄想【愛の劇場】#1 ドライブ

掲載日:2023/07/03


 サクソフォン奏者八巻和行(やまきかずゆき)さんのラジオ番組

 こうのすFM フラワーラジオ

 フラワーラジオ ポストメリディアン火曜日(午後4時~午後6時)

   八巻和行の七転び八巻

 

 というラジオ番組の投稿コーナー

  妄想【愛の劇場】

 毎週パーソナリティ八巻さんから出題される【作品のテーマ】を小説風に書いた作品を投稿するコーナー。


 小説の書き方を知らないシロウトが投稿コーナーに参加。

 そのコーナーに投稿した作品をこちらに投稿しています。


 妄想【愛の劇場】のコーナーで、絶賛!妄想仲間を募集中!! 

 こんな感じで大丈夫なので、コーナー投稿に興味がある人がいてくれると嬉しいです! 

 《番組への参加方法》

 ①フラワーラジオが聴けるように、ListenRadio(リスラジ)のアプリをダウンロード

 フラワーラジオを選局して、お気に入り登録

 ②パーソナリティ八巻さんのTwitterをフォロー

 ③毎週日曜日の夜に、八巻さんのTwitterから【作品のテーマ】が発表

 ④Twitterのダイレクトメールから投稿

 ※番組放送当日の火曜日午後6時頃までに投稿できれば、コーナーの時間に間に合います。

 ※何故か八巻さんが初見で読むルールのようなので、漢字には「ふりがな」をふって下さい。


 ※小説の書き方を意識しながら文字おこしをしています。

 文章はできるだけ、投稿当時のままにしています。

 言葉が二重になるのが気になるところは、手直しをしています。


 サイト投稿回数 第2回目の今回は………

 2021年9月14日放送。

 妄想【愛の劇場】#1 ドライブ

 奏(かなで)と八巻シリーズの第一回目


 久し振りに彼と逢う日曜日。

 このところ雨が続いていたのに、鈍色(にびいろ)の空が嘘の様に青く澄み渡っている。

 奏(かなで)は、待ち合わせの為に自宅マンションの前で待っていた。

 スマホを取り出し「迎えに行く」の一言だけのLINEに目を落とす。

「相変わらず不器用過ぎやしませんか?」

奏は独(ひと)り言(ご)ちながら、彼こと八巻(やまき)を待(ま)ち侘(わ)びていた。

 それから10分もしないで、八巻は赤いロードスターで奏の元にやって来た。

 青い空の下、赤いロードスターはリーフもしっかりと開けられていて換気も充分だ。

 運転席を開け車から降りる八巻は、慣れた手つきでリザーブシートに奏をエスコートする。

 運転席に戻りシートベルトを着ける八巻に、奏が問いかける。

「どこに行くの?」

 エンジンをかける八巻は奏へ静かに視線を送るが、無言のまま視線をフロントガラスに向け、ロードスターを軽快に走らせた。


 車が走ると向かい風の気持ちが良く、奏は気分が踊った。

 奏は運転席の八巻を見た。

 八巻の漆黒で長く伸ばされた髪が、風に泳ぐようになびく。その様子の美しさが奏は好きだった。

「ねえ。どこに行くの?何も聞いてないよ」

 奏は少し拗(す)ねたフリをして、八巻に声をかける。

 黙ったままで八巻はロードスターを走らせる。

 街並みを抜け、木々の生い茂る林を抜ける。

 自然のにおいを楽しみながら、ふと、カーステレオからいつもは流れているはずの八巻の大好きなクラシックが流れていない事に気が付いた。

「八巻くん。今日はクラシックは聴かないの?」

 カーステレオにのびる奏の手にハンドルから離した八巻の左手は優しく触れる。

「いいから」

 不器用に八巻が答える。

 八巻は再びハンドルに左手を戻し、無言でロードスターを走らせ続けた。

 途中、イタリアンでランチをした。


 そして、どのくらい時間が過ぎただろうか。

 水平線がキラキラと夕陽で輝き始めた風景が、奏の視界に広がり始めた。

「素敵……」

 感嘆の声をあげる奏を横目に、八巻は無言でロードスターを走らせる。

 漆黒の髪をなびかせながら。


 ふいに八巻が車を止めた。

 水平線が夕陽にキラキラと輝き、とてもロケーションの素晴らしい穴場スポットだ。

 八巻はおもむろにロードスターからサックスを取り出し、漆黒の長い髪をサッと襟足にひとつに纏(まと)めた。

 そして、サックス演奏を始めたのだ。

 曲は八巻が奏のために作ったオリジナル曲。

「奏、君のための曲だ。俺はいつでも君のために曲のプレゼントをしたいと考えているよ」

 奏は八巻の言葉に驚きながらも、水平線と共に夕陽に輝く八巻に魅入(みい)っていた。 

「また聴いてくれるかな?」

「もちろんよ!!」

 奏は八巻の胸へと飛び込んだ。

 少し細めの柔らかな肢体(したい)を、八巻は優しく抱きしめる。


 水平線と共に夕陽に輝く二人を、月が静かに見ていた。



 ありがとうございました。

 次回もラジオ番組の投稿コーナー

 妄想【愛の劇場】へ投稿した作品の投稿になります。


 妄想【愛の劇場】#2「ドライブ」

 ※2週連続でテーマが「ドライブ」でした。

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