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とある人との会話

作者: すなめり

上の階の人が猫を22匹飼ってるという話をしつつ。

「猫は、しばらくは一匹だけだよ」

「道端でかわいそうなの見かけたら連れて帰りたい」

「駄目!」

「いいもん。猫に言っておくから。『車に轢かれて死んでも、飢え死にしても恨むなよ、こいつのせいなんだから。』って」


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「地震があると、やっぱり家とか潰れちゃったりするのかなぁ」

「まあ、鉄筋コンクリートのマンションだと、一階部分が潰れる事はあっても上の階は比較的大丈夫かな?横倒しになる事はあるけど」

「そういえば、上の階の床が抜けたら、埋まって死ぬ直前に22匹の猫が上から落ちてくるのを目撃する事になるんだね」

「・・・まあ、なかなか見れない光景だよね」


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「背中が凝ったから、後で背中叩いて」

「えー」

「じゃあ、代わりに今背中叩いてあげる」

「いらんもん貰ってもなぁ」

「でも、お歳暮とかも要らない物送ってくるよ」


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「お菓子の箱のハート型、最近はきれいに取れちゃって意味ないよね」

「昔の話だから、風化しちゃってるのかな。まあ、他山の石にしないとね」

「転がってきても怖くないってこと?」


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「これ、なんてブリか知ってる?」

「ブリはブリじゃないの?」

「久しぶり」


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「なんで金太郎ってまさかりを武器にしてるんだろうね?刀とかの方が良さげなのに」

「たまたま家にあったんじゃない?」

「なるほど!金太郎の実家はきこりだったのか。じゃあ、桃太郎が刀を使ってるのは?」

「きっと、元武士の家系かなんかで、代々伝わってた刀があったんだよ」


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「そういや、桃太郎でさ、犬とか猿とか雉とか、鬼と戦って勝てるくらいなのに、報酬がキビダンゴだけって、安くない?」

「もしかして、キビダンゴ1年分とか」

「それだと、ダンゴが一つ10gとしても、3匹分で10kg以上になるから、腰につけてると刀持って歩くのが大変だね」

「あー、きっと、中に金が入ってたんだ。菓子折りの底に入ってるみたいな感じで。」

「ダンゴじゃなく実弾に釣られたのか・・・」


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坂を登って息を切らせつつ。

「あのエレーナって店の名前、この坂から付けたんだね」

「なんで?」

「えれーな、って」

「関西弁かよ!」


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「そういや、結構燃費いいよね。朝ごはんとか食べなくても平気じゃない?」

「でも、その代わりにお茶とか飲むよ」

「お茶ってカロリーないやん。・・・水を電気分解とかしてたりして。って、分解してるときにエネルギーもっと使っちゃうな。だめか」

「あ、光合成とかしてたりして。水と二酸化炭素からエネルギーを得るとしたら、それしかない!」

「だから、UVカットとか使わないのかも」

「なるほど。きっと、どっかに葉緑素があるんだな。・・・あ、それで緑茶か!」

「落ちがついちゃったよ」

 

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公園で『ゴルフ禁止』という立て看板をみて。

「『ゴルゴ禁止』とかあったら面白いねぇ」

「後ろに立った人を投げ飛ばすのは禁止」

「女性を殴るのは禁止」

「無表情で見つめるのは禁止」

「握手には応じてください」

「狙撃禁止」


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「そういえば、この前、この道を通ってくると思って見てたんだけど、こなかったんだよね」

「あれ?こっち通って来なかったっけ?」

「通ってくる前は、通ってこなかったでしょ?」

「そりゃ、そうだけど・・・」


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セミがひっくり返ってるのに出くわして。

「一思いに踏んだ方がよかったのかな?」

「いやー、やっぱり放置が正解じゃない?」

「もしあのセミに名前とか付けてたら扱い違うかもね」

「じゃあ、セミコロン!」

 

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「くま・・・」

「熊?」

「うん。宇宙を統一したら・・・」

「それまでに必要なの」

「熊が?」

「うん。判ったか」

「全っ然判らん」

「ふふふふ」


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「もし猫が人サイズだったら・・・トイレ掃除が大変だね」

「そうなったら、人用のトイレで用を足せるようにしつけないとね」

「トイレしつけ済み、って?」

「そうそう。ちゃんと終ったら流すようにさせて」

「そういえば、抜け毛もすごそうだね」

「んー、確かに」

「ちゃんと自分でブラシを掛けるようにしつけないと」

「じゃあ、抜けた毛はちゃんとごみ箱に捨てるようにさせないと」

「でも、抜けた毛が玉になったら、本能で、前足でちょいちょいやって遊んでしまって捨てられないかも」


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「猫にまたたびって無理に上げなくていいよね。麻薬みたいなものだから」

「じゃあ、またたびあげてるとだんだん横柄になって、『こらぁ、またたび持ってこぃ』とかいう感じになるのかなぁ?」

「いや、もしかしたら、おもちゃとか持って来て、『お願い・・・します、これで・・・またたび、ください』、という感じになるかも」

「キャットフード持ってきたりしてね」

「そうそう」


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サッカーのワールドカップにお金出し過ぎという話をして。

「そんだけ余裕があるならスーパーカミオカンデの修理代に回して欲しいよなぁ」

「でも、サッカーに熱狂する人と物理に熱狂する人の数ってかなり違うよね?『ニュートリノ』とかフェイスペインティングする人もあまり居ないし」

「まあね。『ニュートリノ Love』とかあまりやらんよね」

「でも、それって、サッカーと物理の教え方が悪いんじゃないかな?」

「学校でも、サッカーは楽しく出来るけど、物理は聞かない人は聞いてないよ?」

「だから、さ、サッカーの授業は、ボールもグラウンドも無しで、机上で『こういう時はこう動くんだ』とか詰め込みで、テストで『ゴールの高さと幅は?』なんて出題されてると、きっと嫌だよね?」

「で、物理は霧箱使って、電磁石で電子が曲がる様子なんか見せてさ、『このぐらい曲がるから、磁石の力とかから電子の重さはXXと計算できるんだよ』とか教えてると絶対物理ファン増えるって。賭けてもいいよ」

「なんか負けそうだから、やだ」


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「動物病院てさ、動物って言っても結構範囲広いよね」

「そうだよねぇ」

「例えば、鯨なんかでも大丈夫なのかな?」

「どうやって連れてくるの?」

「あと、虫とか。ノミなんかでもOKなのかな?」

「ノミ飼う為に、仕方なく猫飼ってたりして、病院に貧相な猫連れていって、『家のノミ最近食欲無いんですが、やっぱり猫変えないと駄目ですか?』とか」


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「猫、いつのまにかこんなとこで寝てるよ。腕枕して」

「いや、腕枕じゃないか。手枕?」

「足枕じゃない?」

「前足枕だな」


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「もし人生捨てる覚悟が出来たらさぁ」

「???」

「床屋で『いかがですか?』と聞かれた時に『もう少し長くして下さい』って言ってみたいよね。」

「『どこかかゆい所はないですか?』『背中』とかね」

「あと、レストランで『ここの席でよろしいですか』『駄目』とか」


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落ち込んでたのを、励まして。

「ほら、ニコッとして」

「(・_・)v」

「それは二個」

「ニャー」

「それはネコ」


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「青森は『など』かぁ」

「どうして?」

「今、天気予報で『関東、北陸など以外の地域では平年より低めの気温です』って言ってたんだけど、青森は平年並みなんだよね」

「他には?」

「沖縄、だったかな?」

「じゃあ、どっちが『な』でどっちが『ど』かな?」

「うーん、『おきなわ』とか『なは』とかだから、沖縄が『な』じゃない?」

「じゃあ、青森の『ど』は何かな?『土偶』の『ど』?」

「どうだろ」

「それとも『郷土』の『ど』?」

「あ、そうかも」


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「白票のときって、『白票』って書くの?」

「なんも書かなくて良いよ。」

「じゃあ、『大吉 恋愛運○』とか書こうかな」

「おいおい」

「そういや、今の投票用紙って勝手に開くようになってるんだよね」

「なんだ。それじゃつまんないから止めよう」


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「ふんどしってどうなってるの?一枚の布?」

「普通のはそうだね。越中ふんどしってのは紐が付いてるけど」

xxxxxxxxx(えっちふんどしかぁ)

「???今、なんて言った???」

「えっちふんどし」

「越中ふんどし!」

「・・・だって、そう聞こえたんだもん」

「・・・・・・」


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リコーダーの演奏がCDを出すほど上手だという話を聞いて。

「あ、CDなら出した事あるよ」

「え?」

「ケースから」


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バスの掲示を見つつ。

「『みだりに運転手に話しかけないでください』って、『みだらに』だったら可笑しいよね」

「運転手さ~ん(はーと)」

「あと『みだらに窓の外に物を投げないでください』も、なかなかに難易度が高い。」

「えぃ!(はーと)」

多分これ以上は増えない。

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